【新日本】鷹木信悟 オスプレイを “本家ハードコア” 殺法で潰す! 5・4世界王座挑戦

オスプレイ戦でNJCの雪辱を狙う鷹木信悟

新日本プロレス5月4日福岡国際センター大会でIWGP世界ヘビー級王者ウィル・オスプレイ(27)に挑戦する鷹木信悟(38)が、物騒予告を繰り出した。「NEW JAPAN CUP(NJC)」優勝決定戦ではオスプレイのラフファイトに屈したが、〝ハードコア〟は鷹木にとっても得意分野。最高峰王座取りへ手段を選ばない覚悟を明かし、福岡決戦は風雲急を告げてきた。

オスプレイ率いる「ユナイテッド・エンパイア」と抗争中のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは、26日広島大会で内藤哲也(38)がグレート―O―カーンに、SANADA(33)がアーロン・ヘナーレ(28)に完勝。シリーズ最終戦で大一番に臨む鷹木は「今年になって全員がベルトを落とし、(高橋)ヒロムのケガもあって正直ユニットとしてはよくない状況だった。でも広島で2人がいい形で俺につないでくれたからね」と必勝への思いを新たにした。

2019年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」優勝決定戦から始まる現王者との「名勝負数え歌」は過去1勝2敗で負け越している。さらにエンパイア結成後初の対戦となった前戦では、反則まがいの攻撃で主導権を奪われた。鷹木は「ああ、これがエンパイアとしてオスプレイがやりたいことなんだと理解したよ。マネジャー使ったりテーブル使ったりね。そっちがそう来るなら、こっちももともといい子じゃないからやり返すだけだよ」と、報復を予告する。

そもそも何でもありの〝ハードコアマッチ〟はオスプレイの専売特許ではない。ドラゴンゲート時代には「暴君」の異名をとり若手レスラーを1大会に2人も血祭りにした過去もある。さらには電流爆破デスマッチの経験まで誇る鷹木だけに、危険な土俵に上がる準備はいつでもできているという。「別に今だって丸く収まってるわけじゃない。俺としては今回勝たなきゃ意味がないし、NJCでいいようにやられて、黙ってらんないから。同じこと以上のものを返さないと気が済まないっていうか。もともとは俺もそういうのやってきたわけだから」と豪語。背水の陣で臨む福岡決戦では、あらゆる手を使ってでもベルトを手に入れる決意だ。

「せっかく今年は東京五輪が日本であるんだから、俺としては勝手に日本代表として世界の名の付くベルトに挑むつもりだよ。誰よりも早く、IWGP世界ヘビー級という金メダルを取ってやる」。日本男児の誇りも胸に、ザ・ドラゴンがいざ戦場に向かう。

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