神奈川・湯河原に「上品な温泉場」 再整備の万葉公園、29日に一部先行オープン

旧観光会館を建て替えた万葉公園の玄関テラス=湯河原町宮上

 温浴施設を併設した新たな観光拠点として、湯河原町が再整備を進めている万葉公園(同町宮上)の一部が29日、先行オープンする。27日には完成式典と内覧会が行われ、関係者は「上品な温泉場としてこれからも町民や観光客に長く親しんでもらえれば」と期待を込めた。

 1971年に都市公園として開園した同園は温泉街の中心に位置する。一方で町の温泉宿泊客数は減少を続けることから、町は同園に隣接し老朽化が進んでいた観光会館の一部を取り壊すなどして公園一帯を新しい観光の核としてリニューアルを進めてきた。

 町は民間事業者と連携し、総事業費約12億円をかけ約2ヘクタールを再整備。このうち、観光会館の一部を建て替えた2階建ての玄関テラス(約600平方メートル)が先行してオープンする。

 玄関テラスは屋外のウッドデッキに加え、1階部分が観光案内所とカフェ、2階がコワーキングスペースとして活用される。園内の遊歩道も整備され、千歳川のせせらぎを聞きながら散策することもできる。

© 株式会社神奈川新聞社