カージナルスに痛手 正捕手モリーナが右足の腱を痛めて戦線離脱

日本時間4月28日、カージナルスは正捕手のヤディアー・モリーナを10日間の故障者リストに登録した。モリーナは同24日のレッズ戦で二塁打を放った際に右足の腱を痛め、翌日から2試合を欠場。当初は軽症とみられ、同27日のフィリーズ戦でスタメンに復帰したものの、プレーに支障があり、チームは故障者リスト入りさせるのがベターであると判断した。最短の10日間で復帰できると見込まれており、モリーナ復帰までのあいだは26歳の控え捕手、アンドリュー・キズナーが正捕手を務める。

マイク・シルト監督は当初、「モリーナは故障者リスト入りを回避できる見込み」と話していた。しかし、日本時間4月28日にモリーナから連絡があり、故障者リスト入りさせるべきであると判断。「(モリーナの戦列復帰について)我々はメディカル・チームの意向に従う。シーズンはまだまだ長いから慎重に判断していきたいと思っている。もちろん、我々は早く彼に戻ってきてほしいし、ヤディ以上に復帰を望んでいる人はいないよ」と語った。

現在38歳のモリーナは今季ここまで19試合に出場して打率.323、5本塁打、14打点、OPS.997の好成績をマーク。打撃成績のほとんどの部門でチームトップの成績を残し、8試合で4番を任されるなど、ゴールドグラブ賞9度の実績を誇る守備面のみならず、打撃面でもチームを支えていた。なお、カージナルスはモリーナの故障者リスト入りに伴い、今年2月にメッツから獲得したアリ・サンチェスをアクティブ・ロースターに加えている。

モリーナの離脱により、後継者候補の1人であるキズナーはしばらくのあいだ、チームの正捕手としてプレーする機会を得た。日本時間4月28日のフィリーズ戦では今季初のマルチ安打(4打数2安打)を記録し、先発のカルロス・マルティネスら3投手を好リードしてチームの勝利に貢献。モリーナ復帰までのあいだにどれくらいの存在感を示すことができるか注目したい。

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