【スピードスケート】北京五輪の目標メダル数「金を複数含む7個」に強化部は手応えアリ

オンライン取材に応じた湯田強化部長

日本スケート連盟の湯田淳強化部長(48)が28日、オンライン合同インタビューに応じ、来シーズンの強化方針や抱負を語った。

2022年の北京五輪の目標について、湯田強化部長は「メダルは金を複数含む7個、メダルを含む入賞が12個と定めています」と語った。この設定数は昨年度から掲げており、コロナ禍で多くの国際大会がなくなったものの「手応えはありました」と自信を深めている。

海外勢と対決ができない中、強化部は選手個々のタイムに重きを置いた。湯田強化部長は「タイムを頼りにするしか評価のしようがなかった」と言いつつも、日本連盟が派遣を見送った2月の世界選手権(オランダ)と同月の全日本選手権(北海道)のタイムを比較。仮想・世界選手権を見据えた上で「日本選手がどれほどの位置にいるのかを確認し、メダル7個を狙うには十分な力が備わっている判断した」(同)。

メダル有力種目として、強化部は女子500、1000、1500、パシュートで目標5個と定めている。全日本選手権で前人未到の5冠を達成した高木美帆(26=日体大職)、平昌五輪500メートル金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)らが中心だ。また、男子は500メートルとパシュートを挙げ「2年前の世界距離別でメダルを取れている種目。表彰台に非常に近い」(同)と期待している。

なお、マススタートは「ギャンブル性が高い。駆け引きもあってトラブルも多発する」(同)として目標数からは除外しているという。

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