川中美幸〝幸せ演歌〟とはひと味違う「恋情歌」に込めた思い

川中美幸「恋情歌」ジャケット写真

【東スポ音楽館】芸能活動45周年を迎える川中美幸が記念シングルとして「恋情歌」(作詞・麻こよみ/作曲・弦哲也)をリリース。“幸せ演歌”というジャンルを確立した川中が、歌の世界の幅を広げている。

――どんな新曲ですか

「王道の演歌で、胸がはりさけそうな、いちずな恋への、女の情念を描いた曲。アレンジがとてもカッコ良く、聴いて良し、歌って良し、買って良し、三拍子揃った曲ですね」

――初めて聴いたときの印象は

「最初はピンとこなかった部分もありましたが、歌詞を一部変更していただいたり、アレンジの打ち合わせに参加したりしていくうちに、どんどん愛着が湧いてきました」

――川中さんといえば「二輪草」など“幸せ演歌”ですが、今回の曲は雰囲気が変わった感じがします

「前回、『海峡雪しぐれ』という楽曲がすごく評判が良かったので、レコード会社からも、同じマイナー調の王道演歌でもう一作いきましょう、という強い要望があった」

――ファンの反応は

「カラオケで歌うのにチャレンジしがいのある楽曲で、評判はとても良いです」

――45周年を迎えましたが振り返ってみて

「川中美幸として1977年にデビューして45年目を迎えさせていただきました。ハッキリ言ってこんなにも長く歌手としてやってこられたことが奇跡です。応援してくださったファンの皆さま、支えてくれたスタッフの皆さまにただただ感謝です」

――コロナ禍ではどんな過ごし方をされましたか

「マスク作りです。当初マスク不足が深刻だったので周りのスタッフ、レコード会社の方にたくさん配りました。それと今まで、ゆっくり見られなかったライブ配信のチャンネルや映画などをじっくり堪能しています。あとは断捨離」

――断捨離ですか

「泉ピン子さんが断捨離をされているとうかがい、やってみようと思い立ったんです。いざやってみると、昔のデビューしたての頃のものが出てきて。こんな時代もあったなとか、こんな苦労もしたなとかいろいろ思い出すことができたんです。いろいろ見つめ直すというか、初心に帰ることができましたね」

――改めて自分自身を見つめ直した感じ

「やっぱり皆さまのおかげで今年、歌手生活45周年を迎えることができたと思いますし、私も歌で、どんなに励まされたことか分りません。私の歌で、少しでも皆さまが和んでくれたり励ましたりできれば、こんな幸せなことはございません」

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