スーパー耐久富士SUPER TEC 24時間参戦へ向けST-Xクラスに2台の元GT300マシンがテスト参加

 4月28日、静岡県の富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの公式テストが行われているが、ST-Xクラスには富士SUPER TEC 24時間レースに参戦するST-Xクラスの2台のマシンが登場した。

 今回の公式テストには、ST-Xクラスは6台が参加している。シーズンでエントリーしているのはFloral UEMATSU FG 720S GT3、DAISHIN GT3 GT-R、aprのLEXUS RCF GT3、D’station Vantage GT3といったところで、D’station Vantage GT3は星野敏と藤井誠暢がWECスパのため欠席しているが、近藤翼がひとりで走行を担っている。

 これに加え、2台のGT3カーが富士SUPER TEC 24時間レース参戦に向けて今回の公式テストに登場した。まず、TSK Audi R8 LMSはAudi Team Hitotsuyamaが走らせるマシンで、都筑善雄/宮田莉朋/小倉基宏/田中鉄三郎/本多秀朗/都筑晶裕という顔ぶれだ。車両は過去にチームがスーパーGTで使用していた個体だが、宮田が1分40秒332というこの日最速のタイムをマークするなど、ポテンシャルは非常に高そうだ。

 そしてもう1台、CARGUY RACNGからホンダNSX GT3が登場した。こちらも過去にチームがスーパーGTに参戦していた際に使用したNSX GT3で、その後エボリューション化している。この日は木村武史/ケイ・コッツォリーノ/道見ショーン真也という顔ぶれがドライブしており、こちらも総合2番手タイムをマークするなど、速さをみせている。午後のセッションでは足回りのトラブルにも見舞われたが、それでもチームの表情は明るかった。

 最終的な体制は今後決まっていくと思われるが、混戦のST-Xをさらに盛り上げる2台になりそうだ。

TSK Audi R8 LMS

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