治外法権!? 豊洲市場の寿司店が「アルコール解禁」宣言したワケ

豊洲市場

豊洲市場の飲食店による「アルコール解禁」が迷走している。発端は人気寿司店「寿司大」のツイートだ。

27日、同店は「明日から豊洲市場の飲食店はアルコールが解禁になりました。給付金が一切出ないための処置だそうです」とツイート。続けて「平日はどの時間帯もほとんど待ち時間は無いので、アルコール好きなお客様、そうでないお客様、どうぞ宜しくお願い致します!おつまみもいっぱいご用意しております」と来場を呼びかけた。

この“アルコール解禁”は拡散された。「勇気ある決断」「飲みにいきます」と支持するコメントが多数寄せられるなかで「クラスターが発生したらどうするのか」と懸念の声もあり賛否が分かれた。

同市場を巡る小池百合子都知への反発という味方もある。

これに日本維新の会の音喜多駿参院議員(37)はツイッターでアルコール解禁について言及。陳情を受けたことで都庁担当者に確認すると「市場は特性上休業要請の対象外=中にある飲食店も協力金対象外ということになっているようです」と返答があったという。市場内にある飲食店は夜営業をほぼしないので表面化しなかった「制度設計の欠陥」と指摘。

緊急事態宣言の期間中にアルコール提供を続けたとしても「そもそも休業要請の対象外なので、東京とは何も『命令』できません。当然、罰則も課せません」と説明。都の担当者に「実態に即して協力金の対象とするよう求めました」とつづった。

制度の盲点を突いた形で豊洲市場の飲食店が“治外法権のアルコール天国”になるのかと思われたが、この日の午後、人気店「大和寿司」の公式ツイッターは豊洲市場よから「飲食業に該当する関連事業者に置け対象期間中の酒類提供自粛の協力依頼を行う」との申し入れがあったと明かし「5/11の24時まで、酒類の販売を停止することにいたしました。何度も変更となり申し訳ありません」とつぶやいた。

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