【速報】田辺の給食センターでクラスター 和歌山県、新規感染は26人

 和歌山県は28日、県内で新たに26人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。田辺保健所管内在住の90代男性の死亡を確認したほか、田辺市立城山台学校給食センターを47件目のクラスター(感染者集団)に認定した。

 亡くなった男性はすでにクラスターになっている田辺市の医療機関の入院患者。基礎疾患があり、陽性判明後も同じ医療機関で入院を継続。その後悪化し、27日に亡くなった。死亡者は26人目で4月では過去最多の8人となった。

 給食センターでは40代パート職員女性の感染が新たに判明。発表済みの人と合わせて職員5人の感染が確認された。センターは市内の小中学校や幼稚園、保育所に給食を提供しているが、28日から5月7日まで休止する。

 センターの職員は65人。陽性者を除く60人の陰性を確認したが、念のために後日、全員を再検査するという。

 このほか、田辺保健所管内在住者では2人を確認。60代アルバイト男性は和歌山市の知人宅で飲食した。男性を含め、参加者のうち4人の感染が分かった。70代無職女性は8日から、同管内のイベント会場にほぼ毎日訪れていたといい、県が関連を調べている。

 田辺管内の3人以外で感染が発表されたのは、和歌山市16人、橋本4人、海南、岩出、県外が各1人。

 感染者の累計は2102人で、このうち新たに8人が変異株によるものと判明。変異株感染者は393人となった。

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