大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた28日、幕内若隆景(26=荒汐)が東京・中央区の部屋で稽古を行った。
この日は十両若元春(27)らと約20番。初日に向けて自身の状態は「合同稽古でもいい稽古できたと思うので、これからもう少ししっかり体つくってやっていきたい」と手応えを口にした。10勝5敗だった春場所では、2大関(貴景勝、正代)を破るなど存在感を発揮。上位戦については「慣れてきたかと言われたら分からないですけど、緊張せず思いきってやれると思う」と自信を見せる。
ただし、さらなる飛躍には体重を増やすことがカギになる。若隆景は現在127キロで「体をもう一回り大きくしたほうがいい」と自己分析。そこで大事になるのが食事面なのだが「好き嫌いは結構多いですね」と明かす。
苦手な食べ物はピーマン、トマトなどでピザやパスタといったイタリアンでは「入っていないのを食べますね」。さらにトマトを使ったサラダやロールキャベツなど〝NGメニュー〟がどんどん出てくるが、本人は克服するよりも敬遠するタイプだという。
それでも〝本業〟は負けん気の強さが目立つ若隆景。得意とする下からの攻めを磨き「それができれば(上位にも)ある程度通用すると思う」と力強く語った。