【新日本】連合帝国が華麗なる大復活 男の中の男オーカーンは内藤戦敗戦の公約を守るのか

我らがオーカーン様(左)が内藤哲也を相手に大復活だ(新日本プロレス提供)

新日本プロレス28日の鹿児島大会で、IWGP世界ヘビー級王者ウィル・オスプレイ(27)率いる「ユナイテッドエンパイア」が脅威的スピードで大復活を遂げた。

快進撃を続けていた連合帝国は、26日広島大会ではグレート―O―カーンが内藤哲也(38)に、アーロン・ヘナーレ(28)がSANADA(33)にそれぞれシングルで敗戦。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとの抗争に暗雲が垂れ込めていた。

特に深刻視されたのがオーカーンだ。内藤戦前の本紙の取材には、敗れた際には内藤Tシャツを着用した上でBUSHI(37)がオーナーを務める「丸武商店」の唐揚げを食べるという足立区への屈伏ともとれる罰ゲームを公約。また専門誌の取材には「弁髪を切って、ヒゲも剃って、ヤングライオンのパンツにでも履き替えてやるよ」と余計なことも口走っていた。敗戦後初の試合となるこの日の大会前にはSNSで「さっぱりしました! まるで憑き物が取れたみたいです。これから鹿児島アリーナで試合! 初心に戻り頑張ります」とつぶやいたため、その風貌に注目が集まった。

ところがこの投稿は愚民を惑わすブラフに過ぎず、8人タッグ戦に登場したオーカーンは艶やかな緑色の弁髪姿のまま。竹野内豊ばりのダンディズム溢れるヒゲももちろんそのままで、この瞬間に日本中の女性ファンが安堵したと一部では漏れ伝わっている。

試合でも威力抜群で誰もがギブアップ間違いなしの大空スバル式羊殺しで内藤を捕獲するなど帝国を牽引。ジェフ・コブ(38)がBUSHI(38)をツアー・オブ・ジ・アイランドで沈めたのも、9割方オーカーンの活躍によってもたらされたもののように見えなくもない。

策士ぶりをいかんなく発揮した支配者は「落ち着けよ、内藤と、だまされた愚民ども! 余が負けた時の条件だが、なんて言ったか気になるヤツは、ちゃんと週プロと東スポをチェックして余の記事の閲覧数を稼いでくれたまえ」と大胆不敵な発言。どうやら専門誌の方ではあえて敵方をだますために偽の公約を掲げた模様だ。男の中の男であるオーカーンが2つとも公約を反故にするなどという狭量なマネをするはずもなく、内藤Tシャツを着ての丸武商店行きがここに確定した。

「福岡まで軍団抗争は終わらない。そして(内藤との)シングル1勝1敗。ま、それ(決着戦)までよ、逆転を成功させて、上質な生贄に次はなってくれよ。次は勝つ。(余の)2勝1敗だ。ま、貴様が勝ち越すまで、ありえないが、カームダウン…落ち着けよ。帝国万歳、フハハハ」。罰ゲームが決まっていてなおこの余裕。オーカーンの器の大きさは、北半球を駆け巡ると言っても過言ではない気がする。

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