「うちの車を買いなさい」 高級輸入車ディーラーのブラックすぎる体験談

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地獄……

巷でよく聞く「ブラック企業」。もし入社した企業がブラックだった場合、笑い事ではすまない。生活が立ち行かなくなるほどの壮絶な思いをする可能性がある。

今回は某高級輸入車ディーラーに入社した30代男性の、悲惨すぎるブラック企業エピソードを紹介する。(文:コティマム)

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初日から完全放置「研修は半年後」「車のことは自分で勉強しろ」

男性はもともと勤めていた会社の給料が低く、生活が苦しかったために、某高級輸入車ディーラーへの転職を決めた。最初の会社では給料面で失敗したため、男性は下調べを怠らなかった。

「求人票にも『賞与・昇給あり』とありましたが、念のため面接時に賞与と昇給に関して確認しました。すると『昇給は毎年必ずある。賞与も業績によりますが、年2回で最低でも2か月分は支払われますから安心してください』と言われました」

給与面で安心した男性だが、自動車業界は未経験だったためその点も入念に確認。面接では「自動車の知識がなくても、入社したらすぐ研修を行うため心配しなくていい」と言われた。さらに「残業と休日出勤もほとんどありません」と伝えられ、入社を決めた。男性は「それが間違いでした」と振り返る。

まず、出社初日から「面接での言葉は嘘だった」と思い知ることになった。

「初日に出社すると、いきなり展示ショールームに1人で立たされ、ほかの先輩たちはみんな外回りに行ってしまいました。お客様が来ても、なんの知識もない私は何も答えられませんし、見積書の作り方もわかりません。どうすることもできず先輩たちに連絡するも繋がらず。『今日は人がいないため、後日またご案内する』とお客様に伝え、その日を乗り切りました」

初めての自動車業界で、まったく研修を受けていないにもかかわらず、初日から完全に放置された男性。先輩たちに研修をお願いしても「研修は入社してから半年後だ」と言われてしまい、男性は愕然とした。それからの「地獄の日々」について、男性は、

「車のことは自分で勉強しろ。見積書の作り方は1回教えてそれで終わり。他の業務もほとんど指導なし。当然うまくできないため、『あいつは使えない』と周りから言われる始末。また残業は当然のように毎日あり、深夜1時まで働いたこともありました」

と明かす。面接時とはあまりに違う状況のなか、なんとか粘っていた男性だが、さらなる悲劇に見舞われる。

面接時の言葉はすべて嘘「賞与は年1回で半月分も出ない」

次に男性を襲ったのは、「うちの車を買いなさい」という上司からのプレッシャーだった。

「高級輸入車、とんでもない金額です。当然買えるわけもなく拒否すると、『営業は自家用車で周ってもらう。うちの車を買えば営業で使ったガソリン代は当然支払うが、買わない場合は自腹だから』と言われました」

男性の営業担当エリアは県外に及ぶほど広かった。自腹でガソリン代を払うと、高級輸入車の月額ローンと変わりないほど高額な出費になってしまうため、しぶしぶ車を購入することに。男性は頼みの綱として、賞与だけを楽しみにしていた。ここは入社前に入念に調べ、面接でも確認した部分だ。しかし……。

「待ちに待った賞与。もらってみるとかなり少ない。上に確認すると面接時の話は嘘で、『実は年1回で半月分も出ない』と言われました。ついでに『昇給も10年以上ない』と言われました。絶望的でした」

前職よりも給料を上げるために転職したのに、賞与は少なく昇給もない。おまけに高級輸入車を自腹で購入。面接の話もすべて嘘。あまりにも悲惨だ。

男性は賞与をもらった直後に退職。高級輸入車は売り飛ばし、「少し足が出てしまいましたが、ローンも完済しました」と綴る。

男性は「高級ブランド車でも中は真っ黒なのだと感じました」と苦労を思い返す。現在は良い会社に転職でき、毎日が充実しているそうだ。

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