【アルファード2列目比較】トヨタ アルファードの最上級グレードと300万円台グレードはどっちが快適!? 使いやすさは300万円台のグレードがピカイチだった

アルファードといえば今やファミリーだけでなく各界のVIPも愛する日本を代表するクルマとなった。ここまでの人気を獲得した理由はひとえに快適すぎる2列目シートにある。とくに最上級グレードのエグゼクティブラウンジは電動リクライニングはもちろん、電動オットマンまでもが装備され、さながら飛行機のビジネスクラス並の快適性なのだった。だが、726万9000円〜と高い! 今回は売れ線グレードのSと2列目シートを比べてみよう! 正直人気グレードのSでも十分です。

トヨタ アルファード ハイブリッド エグゼクティブ ラウンジ[E-Four(4WD)/7人乗り]

売れすぎ! アルファードは2020年度もっとも売れたミニバンだった

そもそもトヨタ 現行アルファードは2015年に登場。その後2018年のマイナーチェンジでより押し出し感の強いデザインとなり、アルファード人気を確実なものとした。

事実2020年度には10万6579台を売り上げ、普通車に限っていえば4位にランクインするほど。ちなみにミニバン単体でみればアルファードが堂々の1位に輝いているのだった。

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エグゼクティブラウンジは飛行機のビジネスクラス並の快適性! 電動オットマンに収納式テーブルまである豪華っぷり

アルファードの人気っぷりはこの辺にして、今回のメインである列目シートをみていこう。

エグゼクティブラウンジのみ純白の本革シートをラインアップ。じつは電動オットマンは2列目だけでなく助手席にも備わるのだった

先にも述べた通り、最上級グレードであるエグゼクティブラウンジ(726万9000円〜)の最大の特徴は2列目シートにある。

他のグレードは7人乗り、8人乗りモデルをラインアップするが、エグゼクティブラウンジは7人乗りモデルのみ。シートは本革、しかもサイズ自体が大柄な専用の「エグゼクティブラウンジシート」が備わるのだ。

左右シートそれぞれに備わる操作パネル。ここでシート調整とシートヒーター、ベンチレーションを自分好みに調整できる

後席にもシートヒーターはもちろんのこと、夏場に嬉しいベンチレーション機能も備わる。しかもダイヤルで好きな温度に調整もできるのだ。

そしてエグゼクティブラウンジシートの特徴はまだある。パワーシートはもちろんのことオットマンまでもが電動となっているのだ。それに加えて左右それぞれに収納式の小さなデスクも備わるなど、まさに飛行機並みの快適性なのだった。

ひとつ難点なのは3列目にアクセスがしづらいという点。後ほどご紹介する普及版グレードの7人乗りモデルは2列目〜3列目までウォークスルーができるのだが、シートが大きすぎるためにエグゼクティブラウンジはかなり厳しいのだった。

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半額の売れ線グレードは全てが手動! だがファミリー層は圧倒的にこちらがオススメ

最上級グレードのエグゼクティブラウンジに対して、今回比較するのは普及グレードであるS(398万5000円)と実に半額近い値段である。

Sに関しては先にも述べた通り7/8人乗りがあるのだが、今回見ていくのはエグゼクティブラウンジと同様の7人乗りモデルだが、やや小ぶりな「リラックスキャプテンシート」と呼ばれるタイプのセカンドシートが備わっている。オットマンも備わり、十分に贅沢なシート設計である。

売れ線グレードであっても7人乗りモデルを選べばオットマンが備わる。そしてなにより左右シートの間から3列目へ楽々アクセスできるのだ

ただしこちらはエグゼクティブラウンジとは違い、2列目シートを動かすには、リクライニングとオットマンなどの動作がすべて手動となる点が大きな違い。

そしてエグゼクティブラウンジにあるシートヒーターや左右ぞれぞれに収納式のテーブルなども備わらないという差があるのだった。

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だが、筆者個人としてはこのSこそ、ファミリー層にとっては買いグレードなのではないか! と考えている。

リラックスキャプテンシートは2列目〜3列目へのアクセスも楽ちん。電動のエグゼクティブラウンジに比べ、手動操作のほうが素早く操作できるというメリットもある。

加えて2列目シートのサイズがエグゼクティブラウンジに比べて小さいために3列目の足もとスペース、そして圧迫感が少ないというメリットもあるのだった。

今回はトヨタ アルファードの最上級グレードのエグゼクティブラウンジと不急グレードのSを比較してみたが、個人的にはSでも十分ではないだろうか? 3列目を使う機会が多い、とくにファミリー層はSがおすすめだ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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