メッツ・デグロム 6回3安打1失点の好投も今季2敗目

【レッドソックス1-0メッツ】@シティ・フィールド

メッツは先発のジェイコブ・デグロムが6回93球を投げて被安打3、奪三振9、与四球1、失点0の好投を見せたものの、打線がレッドソックス投手陣の前にわずか2安打に封じられ、0対1で完封負け。デグロムは防御率0.51ながら今季2敗目(2勝)を喫した。レッドソックスは2回表にクリスチャン・バスケスのタイムリー二塁打で先制し、先発のニック・ピベッタから始まる4投手のリレーでこの1点を守り抜いた。

デグロムはこの試合の9奪三振を加えて開幕5先発で59奪三振となり、1978年のノーラン・ライアンに並ぶメジャータイ記録を樹立。今季はシェーン・ビーバー(インディアンス)がライアンに次ぐ57奪三振をマークしていたが、その数字を上回った。自責点が公式記録となった1913年以降、月間55奪三振以上を記録した投手はデグロムが延べ279人目だが、防御率0.51はそのなかでベストの数字。また、開幕5先発で防御率0.51は球団史上ベストの数字でもある。

しかし、それでもメッツは勝てなかった。デグロムが6イニング以上を投げて1失点以下に抑えたにもかかわらずメッツが試合に敗れたのは、これで通算19度目。初回無死1・2塁のチャンスで無得点に終わったメッツ打線が放ったヒットは、2回裏にジェフ・マクニール、6回裏にピート・アロンゾが放ったシングル2本だけで、7回以降は1人も走者を出せなかった。今季もデグロムは打線の援護に恵まれないなかでの孤軍奮闘を強いられることになるのだろうか。

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