“紀州のドン・ファン”殺人の立証めぐり橋下徹氏が私見「公判では相当し烈な戦いになる」

橋下徹氏

29日放送の読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77歳)が2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡し、妻だった須藤早貴容疑者が殺人と覚醒剤取締法違反で逮捕されたことについて議論した。

番組のコメンテーターとして出演した弁護士の橋下徹氏(51)は「いろんな番組でこの事件を取り上げるのは仕方ないが“捜査関係者によると”という情報がどんどん流れて証拠みたいになってくるのは弁護士の立場からすると、それは違う」と苦言を呈した。

その上で「この事件の立証をめぐっては公判では相当し烈な戦いになる」と予測。その理由として「弁護士の立場としては覚醒剤も、自分で使うためだった、とする可能性は排除できるのか。離婚を持ち出されたのが動機としていたが、だったら殺人じゃなく財産分与の方が安全でしょ、というストーリーもある。覚醒剤の密売人が言うことなんかもどこまで信用できるのか、と疑問」とし、状況証拠のみだけで殺人を立証する難しさを強調した。

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