J1で2位の名古屋は29日、ホームで首位に立つ川崎に0―4で完敗した。ここまで12試合で失点3と鉄壁の守備を誇っていたが、痛恨の4失点に名古屋イレブンはリベンジを誓った。
首位攻防戦として注目されたが、試合前、マッシモ・フィッカデンティ監督(53)がのどの痛みを訴えて、欠場となるアクシデントに加えて開始3分に先制を許すと、ズルズルと後退し、前半だけで3失点と自慢の堅守は崩壊。昨季王者川崎の強さを見せつけられた。
まさかの完敗にMF米本拓司(30)は「非常に(川崎は)強かった。入りの部分で失点したのがきつかった」と振り返り、FW柿谷曜一朗(31)は「いつも変わらずに準備をし、100%を出そうとしたが(開始3分に)失点し、チームとして後ろ向きになってしまった」と悔やんだ。
ただ、リーグ日程の関係で次戦(5月4日)も川崎と激突。大敗の汚名を返上するチャンスとなる。柿谷は「この先も勝つために準備することは変わらない。連続して失点したが、クロスへの対応、セットプレーや寄せの甘さなど、自分たちで解決できる失点が多かったので、もう1回見直してやれれば…と思っている」と力を込めた。
リーグ開幕から13戦無敗(2分け)で首位の川崎と勝ち点差は「6」となったがエースストライカーは「これ以上(勝ち点差を)広げられると(優勝に向けて)後がなくなる。次のアウェーではチーム一丸となって戦っていきたい」と、必勝を誓っていた。