長崎県庁岸壁に「遣唐使船」公開 5月7日、無観客海上聖火リレー 

聖火リレーに向けた準備が進む遣唐使船=県庁南側岸壁

 長崎県と公益財団法人「角川文化振興財団」(角川歴彦理事長)は29日、長崎市で5月7日に予定している東京五輪の聖火リレーで活用する「遣唐使船」を県庁南側の岸壁で報道陣に公開した。
 同財団によると、遣唐使船は2010年の上海万博に合わせて同財団が復元。朱色と白を基調としたデザインで、今年3月から井筒造船所(同市戸町4丁目)で傷んだ箇所の塗装など修繕作業をし、28日に県庁の岸壁に着いた。
 係留中は雨や強風でなければ、午前10時から午後4時まで帆を上げる。
 今後、運航テストなど最終調整をして、本番は同岸壁から長崎水辺の森公園まで約20分間の海上聖火リレーを無観客で実施する。船の帆は広げず、伴走船2隻がえい航するという。同財団の担当者は「遣唐使船で希望の光を感動的に届けたい」と話した。


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