山頂でトイレ「天下分け目」 天王山登山客用設置へ住民ら寄付募る

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「天王山にバイオトイレをつくる会」の会員を募るチラシ(右)=京都府大山崎町大山崎

 天王山(京都府大山崎町)の山頂付近にトイレを地元住民の力で設置しようと、住民団体「天王山にバイオトイレをつくる会」が寄付を募っている。自然を守るため、住民たちの協力を呼び掛けている。

 天王山のトイレは現在、登山道入り口付近の小倉神社(円明寺)と宝積寺(大山崎)にあるが、山頂付近にはない。同会によると、約30年前に2カ所にあったトイレは老朽化や管理問題で閉鎖された。登山客が増える中、同会によると高齢者や子どもから「トイレがなくて不便」との声を聞くことがあるという。

 同会は400万円を目標に寄付を募り、来年には設置する計画で取り組んでいる。「住民の一人一人の力を合わせ、天王山をみんなで守ろうと思いを強くしたい」と考え、ネットで集めるなどはせず、同会の会員が1戸1戸回り呼び掛ける。

 代表の田中俊裕さん(79)は「頂上に行くのを諦めたり、水分補給を控えたりする人がいる現状を変えたい」と話した。