コロナ恨めし、厳戒GW 頭抱える飲食店主も 交通機関、客少なく

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県の営業時間短縮要請に応じ、店の前に置かれたテーブルを片付けるイタリア料理店の従業員=29日午後9時ごろ、熊本市中央区手取本町(高見伸)
例年よりも利用客が少ないJR熊本駅の新幹線改札口=29日午前11時25分ごろ、熊本市西区(澤本麻里子)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、熊本県独自の警戒リスクレベルが最上位の「レベル5(厳戒警報)」となる中、大型連休が29日スタートした。交通機関の利用は、例年より少なめ。酒類を提供する飲食店に対する県の営業時間短縮要請もこの日始まり、店主らは「いつまで続くのか」と頭を抱えた。

 熊本市西区のJR熊本駅。隣に開業したばかりの大型商業施設「アミュプラザくまもと」が買い物客でにぎわう一方、駅構内は静かだった。

 家族で新幹線に乗り、福岡市から熊本市に帰省したパート従業員の女性(42)は「迷ったけど、九州に緊急事態宣言は出ていないし、まとまった休みでないと帰れない。感染防止策もしてきた」と実家を目指した。

 益城町の熊本空港の利用も、例年より少なめ。連休中、唐揚げやたこ焼きなどの屋台を出す九州産交リテール(熊本市)の福田欣也・サービスエリア課長(49)は「雨の影響もあるのか、客足は鈍い」と話し、利用客が増えるという連休後半に願いを託した。

 午後9時までの時短を県から要請されたのは、熊本市中心部の居酒屋やカラオケ店など。市役所近くのイタリア料理店「イルフォルノドーロ熊本店」では従業員が普段より2時間早く、店の前に出していた看板や鉢植えをしまう閉店作業に取り掛かった。閉店後は辺りのアーケード街も閑散としていた。

 昨年6月にオープンした店にもかかわらず、時短要請は既に2度目。売り上げは当初見込みの半分しかなく、補助金やテークアウトなどで何とか営業を維持しているという。

 オーナーの原田将和さん(42)は「新型コロナという天災に泣かされ続けた」としながらも、「コロナが収束するか、自分たちが終わるか。泥沼の戦いだ」と歯を食いしばるように語った。(熊川果穂、澤本麻里子)