誕生日プレゼントは39.5キロ

 フィードマン宮古支部の菰田(こもだ)眞紀さんはこれまで4匹のロウニンアジを釣り上げた実積を持つ。昨年は、誕生日の週末に21.5キロのロウニンアジを釣り上げ、今年も誕生日の週末となった4月16日、沖縄本島と石垣島からの釣り仲間も参加して夜から竿(さお)を出した。

 しかしその夜はノーヒットで翌日の昼間もポイントを移して竿を出した。開始1時間でガーラらしき大物がヒットしたが、走りを止められずテトラに擦られてライン切れ。そこで彼女の体力では限界オーバーの10キロまでドラグを締めて再び仕掛けを投げ込んだ。2時間後、再び彼女の竿に大物がヒット。急いでフッキングを3回入れるとすごい勢いでラインが引き出された。経験したことのない強い引きに竿を支えているのがやっとの状況で、最初の走りが止まった時には手足の筋肉が震え、リールを巻く手が硬直してしまった。

 見守っていたメンバーが竿を支えて、アシストしてくれたので、身体を倒してはリールを巻く動作を繰り返し、少しずつ魚を寄せることができた。しかし、2回、3回と必死に巻いたラインが簡単に引き出され、既に体力は限界を超えたが、彼女は大声を出して自分を奮い立たせた。ようやく海面に白い大きな魚体が浮かび、仲間がギヤフを掛け、引き上げた。これが2度目の誕生日プレゼントとなる39.5キロのロウニンアジだった。(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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