神奈川・南足柄の物産館「あしがらの里」、販売業務終了へ 市商工会、閉館も検討

コロナ禍での休館から再開せず販売業務を終了する物産館「あしがらの里」=南足柄市怒田

 新型コロナウイルスの影響で休館が続いている南足柄市怒田の物産館「あしがらの里」を巡り、市商工会は30日までに、同館での物品の販売業務を終了する方針を固めた。

 閉館も検討しているといい、同商工会は今後について「新たな在り方を提案していきたい」としている。

 物産館「あしがらの里」は2002年、同年に操業開始したアサヒビール神奈川工場の敷地内にオープン。特産品の販売による同市の魅力アピールを目指し、地場の農産物や地酒などの取り扱いを始めた。

 同工場の見学に多くの人が訪れたことから、同年度には約3500万円を売り上げた。

 東日本大震災のあった11年に一時休館したことを機に来館者数が減少。19年度の売り上げは約1350万円と当初の4割程度に落ち込み、昨年2月からは同工場が新型コロナの影響で見学業務を休止したのに合わせ、休館が続いていた。

© 株式会社神奈川新聞社