西村修がレスラー人生30周年 区議会議員との“二刀流”を支えるカール・ゴッチの教え

SUSHI(左)の腕を攻める西村

デビュー30周年を迎えた〝哲人〟西村修(49)が、今後のレスラー人生について語った。

「VAMOSTAR」4月大会(30日、東京・新木場)にスペル・デルフィン(53)と組み、タッグ戦に出場。序盤こそ河野真幸(41)のヘッドロックの餌食となったが、得意のエルボーで流れを変え、SUSHIには場外でボディースラムを炸裂させるなど暴れ回った。

最後はスピニングトーホールドでSUSHIを仕留めて勝利。30周年祝福セレモニーでは花束を贈られ「誰にも気づかれることなく4月21日が通過すると思っていたが、感無量。このリングがマイホーム」と喜びを語った。

1991年4月21日、新日本プロレス沖縄大会でデビューし、無我ワールド、全日本プロレスで活躍した。98年には後腹膜腫瘍を患い、1年間リングから遠ざかった。しかし、食の改善で克服し、不屈の闘志で復活するなど戦い続けたプロレス人生だった。その一方で現在は東京・文京区議会議員として活動するなど多忙を極めるが、30年は通過点と強調する。

「私の師匠で80歳を迎えたドリー・ファンクさんには足元どころか足の裏にも及ばない。年齢とともに体力が落ちるのは確かだが、カール・ゴッチさんの言葉で、年を重ねたら『ユーマスト(やらなければならない)』。自分に厳しくトレーニングしなければということ。そうすれば軸は止まらない。軸が止まったら引退。議員もレスラーも気は抜けないが、ずっと駆け抜けていきたい」。偉大なる師匠に負けじと、この先も戦い続ける。

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