サヨナラ打のオリックス・宗佑磨 “個性派” が語るルックスへの「こだわり」

サヨナラ打を放ち伏見(中)に抱きかかえられる宗(左)

オリックスの“個性派”宗佑磨外野手(24)が存在感を見せつけた。30日のソフトバンク戦(京セラ)で、1点ビハインドの9回一死一、二塁から左中間を破る2点適時二塁打を放って5―4の逆転サヨナラ勝利。プロ初のサヨナラ打にヒーローは「キモチかったですねー。外野が前に来ていたので越えたかなと思った。チームが勝つこと最優先でベストパフォーマンスを出そうと思っている。最後まであきらめない心を持って全員で一勝一勝していく」と力強く話した。

三塁、中堅と内外野をこなし、勝負強い打撃が魅力の宗はここまで27試合に出場、スタメン機会も増えて中嶋監督の信頼を勝ち取っている。一方でファンへのアピールも一級品で、ヘアスタイルも今でこそ短髪でおとなしいが、茶髪、緑色、パーマ、ちょん曲げヘアなど型破りを追求してきた。ルックスへのこだわりについて宗は「僕は周りに流されたくない。自分のペースを崩したくないんです。それにファッションにこだわることで“余裕があるんだな、自信があるんだな”というふうに見てもらいたい」と持論を語る。

ギニアと日本のハーフとあって「ブラックのアイデンティティーを大事にしたい。クリス・ブラウンやトラビス・スコットとか黒人ミュージシャンが大好き。あこがれますね」とニンマリ。かつてイチロー氏がヒップホップ系ファッションで球界の常識を破ったように「まあ今の球界にはいないでしょう。自分がそういうイメージを作っていけたらいい」と自分流を貫く考え。球界きっての個性派がさらなる飛躍を遂げていく。

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