【柔道GS】“切り込み隊長”渡名喜風南 五輪を想定「1回戦から隙のない試合をしたい」

オンライン取材に応じた渡名喜風南

柔道のグランドスラム(GS)カザン大会(5~7日、ロシア)に出場する日本選手団が1日、羽田空港から出発。東京五輪女子48キロ級代表の渡名喜風南(25=パーク24)がオンラインで出国前取材に応じた。

試合は1月のマスターズ大会(ドーハ)以来となるが「試合感覚が鈍ってしまうので2か月おきぐらいに出たい。オリンピックを逆算してロシアとマスターズに出るのがベストと考えていた」と日程が決まった時点で両大会への出場を決めていたという。

マスターズでは準決勝で世界選手権2連覇中の最大のライバル、ダリア・ビロディド(20=ウクライナ)を撃破したものの、決勝でディストリア・クラスニキ(25=コソボ)に敗れて準優勝に終わり「1年ぶりの試合で受けの弱さが明確に出た」と課題を確認。出稽古で63キロ級、70キロ級などの自分より大きい相手と組んで、受けの練習を重ねてきた。

五輪前最後の試合となり「(今回が)オリンピックだと思うというプレッシャーを与えた中での試合になる。1回戦から隙のない試合をしたい」と気を引き締める。

本番ではこの階級からスタートする。重圧もかかるが「一番最初に試合をして金メダルを取るっていう形になると思うが、周りのプレッシャーは見ずに、自分の柔道をしたいと思う」と〝切り込み隊長〟として金メダルを奪取し、ニッポン柔道を勢いづけることを誓った。

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