建機教習所へ参入 今夏めど、新たな収益源に 三商

 砂利の採取・製造と販売、地盤改良を手掛ける三商(清里区)は、7月をめどに建機オペレーターを養成する教習所を開設する。近く新潟労働局から登録教習機関として認可を得る見通し。上越地域で新卒採用に取り組む建設会社を想定顧客とし、新たな収益の柱に育てる方針だ。

 三原田誠社長が4月28日に開いた同社の経営計画発表会で明らかにした。牧区にある同社敷地を利用し開設する予定で、名称は「上越トレーニングセンター」。新たに事業部を立ち上げ、3人のスタッフが兼任で業務に当たる。上越地域には建機の登録教習機関がごく少なく、需要を見込む。

建機の教習所への参入を表明する三原田社長

 同社はここ数年、社内ルールの明確化や全社員による経営計画の共有といった内部改革、SNSを活用した情報発信などに取り組んできた。情報発信は特に採用活動で効果を発揮し、今春は4人を採用。来年3月卒の採用活動もすでに内定を出し終えた。三原田社長は「普段の取り組みを発信したことで得られた大きな成果」と改革に自信を見せる。

 今期は新型コロナウイルスの感染拡大により工事が減少し減収を想定する一方、販売エリアの見直しや価格改定などにより増益を目指す。三原田社長は「(計画と方針の)徹底と継続」を掲げ、計画を達成しようと従業員に呼び掛けた。

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