メルセデス、2台にダメージを発見「ハミルトンはバランスにも苦しんでいる」/F1第3戦金曜

 2021年F1ポルトガルGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=5番手(1分19秒967/32周)/2=1番手(1分19秒837/33周)だった。

 バルテリ・ボッタスはフリー走行1=1番手(1分19秒648/31周)/2=3番手(1分20秒181/28周)だった。ふたりともベストタイムをソフトタイヤで記録している。

 トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、ボッタスは順調だが、ハミルトンはリヤに苦労しており、さらなるマシンバランス向上が必要だと述べている。

 また、初日の終わりに2台にダメージが見つかり、それがこの日のパフォーマンス、特にハミルトンのロングランペースに影響していたとショブリンは明かした。それを修正した上で、さらにペースの向上を図るということだ。

2021年F1第3戦ポルトガルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン フリー走行1=5番手/2=1番手
 去年に比べると今年は少しグリップがあったけれど、今日はすごく風が強かったので、誰もがバランスに苦労し、あちこちで滑っていた。FP2になっても路面コンディションはあまり向上しなかった。気温が上がり、タイムが出づらくなったんだ。

 午前中の方が多少良かったと思う。午後には気温が高くなり、風も強くなった。そのためにバランスを改善してタイムを見つけ出すことに、誰もが苦労していたようだ。

 今週末は接戦になると思う。FP2でのマックス(・フェルスタッペン)のラップがどういうものだったのかは分からない。僕のラップは完璧ではなかったので、マシンからさらにタイムを引き出して改善する余地があるのは間違いないけれど、レッドブルも同じだと思う。

 最初の2戦同様、今回も差はとても小さい。エキサイティングな予選と決勝になるはずだよ。

■ボッタス「ソフトタイヤを履くとマシンがトリッキーになる」

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス フリー走行1=1番手/2=3番手
 ペースに関しては悪くない初日だった。ほぼ予想どおりの場所にいると思う。今回は間違いなく接戦になるだろう。

 路面が滑りやすく、マシンリヤがあちこちでルーズになる。去年とほぼ同じような感じだね。クリーンなラップにまとめるのは容易ではないんだ。

 今日は、タイヤコンパウンドをソフト寄りにすると、マシンがトリッキーになってしまった。ミディアムタイヤが一番うまく機能してくれそうだ。

 トラックは去年より改善していて、わずかながらグリップが向上した。正しい方向にステップアップしていることは間違いない。

 レッドブルとは接戦になると思う。どちらが勝つか予想がつかない。今夜のうちにラップタイムをより多く見つけ出した方が、ポールを獲得することになるだろう。

2021年F1第3戦ポルトガルGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

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