青森港へ向かう途中で乗客の60代男性の新型コロナウイルス感染が判明したクルーズ船「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)が1日、横浜港大さん橋(横浜市中区)に到着した。男性と家族の女性は下船後、手配された車で都内に向かい、他の乗客300人も症状が確認されておらず、順次、下船した。
同市によると、飛鳥Ⅱは同日午前11時40分ごろ大さん橋国際客船ターミナルに着岸。感染した男性は軽症で、家族の女性と別々の車で都内に向かった。入院せず、自主隔離するという。
運航会社「郵船クルーズ」の坂本深社長は、報道陣の取材に「従来以上に対策してきたが、ご迷惑を掛け申し訳ない」と謝罪。陽性判明後、すぐに隔離できた点を踏まえ、「(集団感染があった)ダイヤモンドプリンセスの教訓を生かすことができた」と話した。