【J1】仙台がホーム518日ぶり白星 千金弾のFW西村拓真「勢いに乗っていければ」

J1仙台が1日、ホーム柏戦に1―0で勝って今季初勝利(1勝7敗3分け)を挙げた。ホームでは518日ぶりの白星となった。

0―0の後半23分、DF蜂須賀孝治(30)の右クロスに中央でFW西村拓真(24)が頭で合わせて決勝点を挙げ、喜びを爆発させるとともにチームメートから祝福された。勝利の立役者は「500日くらい勝てていなくて、(ファンやサポーターに)悲しい思いをさせてしまっていた。初勝利を(ホームの)ユアスタでできてうれしいし、ホッとしている」。今後に向けては「ホームで勝てたのは大きい。自分たちの見つめ直しながら勢いに乗っていければ」と巻き返しを誓った。

ようやく泥沼から抜け出した手倉森誠監督(53)は「ホームで1つ勝たないと始まらない。試合前に(選手に)『1つ勝てば、状況は一変する。負けたことに踏ん切りつけてやってくれ』と言った。選手たちは目の前のゲームに入り込んでくれた。ピンチは泥臭く守って、チャンスは何が何でもものにする気持ちでやってくれた」。

この日の雰囲気はかつて仙台を率いて2011年にリーグ2位に躍進したころに通じるものがあるという。この勝利が浮上のきっかけとなるか。

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