バレーボール男子の東京五輪テストイベントが1日、五輪会場となる有明アリーナで行われ、日本は中国にフルセットの末、勝利を収めた。
約1年半ぶりの代表戦という緊張感もあり、第1セットを中国に先取される苦しい展開を強いられたが、第2セットをすぐさま奪い返し、同点に持ち込む。第3セットは再び中国に取られたが、第4セットを奪取し、フルセットに持ち込んだ。第5セットは日本ペースで進み、最後は西田有志(21=ジェイテクト)が決め、接戦をものにした。
試合後、中垣内祐一監督(53)は「まず勝つことができてホッとしている」と振り返った上で「どんな試合でもまず勝つことを頭に置きながら、五輪に向けてチームを作っていく段階なので、そういう意味で言うと勝てたのは喜びたい。今後試合を重ねる中で、より細かいバレーができるようになると思う」と手応えを口にした。
ただ、選手に満足する様子は見られない。西田は「今日勝てたのはすごいよかった。次につながる試合になった」と話しながらも「まだまだ細かいところの調整や確認っていうところをもっと詰めていかないといけない。今日のような試合ではまだまだ上にいけない」とさらなる高みを見据えた。
日本は明日も中国と対戦する。残り3か月を切った東京五輪を前に、数少ない実戦の場を有効活用するつもりだ。