巨人・原監督が不調の丸を途中交代 その真意とは…

交代を告げられた巨人・丸の表情には悔しさがにじんでいた

敗戦の中に、驚きの采配が垣間見えた。巨人が1日の中日戦(東京ドーム)に6―9で敗戦。終盤の追い上げも虚しく、連敗となった。

ここまでこのカード6連勝中と〝竜キラー〟だった先発・今村が、5回途中4失点でまさかのKO。その後の救援陣もピリッとせず、6回には大島やガーバーの適時打などから3点を失った。

一方で、中盤以降に巨人打線が意地を見せた。7点もの点差を開かれた6回には、岡本の適時打を皮切りにスモーク、梶谷からも適時打が出て一挙4得点。7回にはウィーラーから今季3号2ランが飛び出し、一時1点差にまで詰め寄った。

しかし、反撃もここまで。9回に守護神・ビエイラが2点を奪われて再びリードを広げらると、最後の攻撃も打線がつながらずに敗戦を喫した。

驚いたのは、試合序盤に見せた指揮官の、非情ともいえる采配だ。前日の試合で2併殺を含む4タコに終わった丸が、2打数無安打、2三振と、この日もいいところはなし。原監督はすかさず、丸が2打席目を終えた直後の4回から、若林に代えたのだ。

その真意について指揮官は「ちょっとやっぱり、何ていうか(コロナ感染からの復帰が)早すぎた。準備不足というかね。本来の丸の姿ではないということでしょうな」と説明。元木ヘッドコーチも「(交代理由は)調子が悪いから。明日はゆっくり休んで、明後日元気に会おうぜ、とは丸にも言った」と明かし、主軸の調子回復を願った。

3日からは場所を移し、古巣・広島との3連戦。慣れ親しんだ地で復調とすることはできるか…。

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