右の大砲覚醒!アピール止まらぬソフトバンク・真砂 主砲クラスのOPS「11割」超え

好調をキープしているソフトバンク・真砂

売り出し中の男がまたもアピールに成功した。ソフトバンク9年目の真砂勇介外野手(26)が、1日のオリックス戦(京セラドーム)に「7番・中堅」で今季5度目のスタメン出場。2安打1打点と、成長著しい打撃できっちり結果を残した。

この日も「大砲」らしく強烈な一打を放った。全打席が貴重なアピール機会である26歳。雌雄が決した大量リードの最終回も集中力は切れなかった。9―0で迎えた9回一死一、三塁の好機で左翼線へ痛烈なライナーで弾き返す適時二塁打。スタメン出場全試合でマークしてきた長打をこの日も継続してみせた。

左投手対戦時に出番を与えられ、アピールを重ねてきた。結果を残し続けて、徐々に出場機会を広げてきた真砂のアピールが止まらない。開幕から30試合以上を消化し、主力陣の疲れも濃くなってきた。相手投手の左右に関係なく、首脳陣の選択優先度が増す中で裏付けとなる顕著な数字を叩き出している。代表的な打者指標であるOPS(出塁率+長打率)は驚異の11割を超え、堂々の主砲クラスだ。

尊敬する柳田から心技体すべてで成功のヒントを掴もうとしてきた。「今は純粋に野球を楽しんでいる」。間近で接する柳田のスタイルを踏襲して、面倒見のいい師匠の期待にもしっかり応えている。「右の大砲」として覚醒を期待されてきた9年目の大器が今、明るい未来を切り開こうとしている。

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