2戦連続ポール獲得のクアルタラロ、風の影響で「一部のコーナーでは難しかった」/MotoGP第4戦スペインGP予選トップ3コメント

 MotoGP第4戦スペインGPの予選がヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
 

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:ポールポジション

2021年MotoGP第4戦スペインGP予選でファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がポールポジションを獲得

「(前戦)ポルトガルよりも感じがいい。でも今日のコンディションは少し変わっていて、午前中にはもう少しラップタイムが上がると思っていた。予選では部分的に風が強くて、7コーナーや8コーナーといった高速コーナーではマネジメントするのが大変だったよ」

「大事なのはフロントロウに並ぶことで、それを達成した。フリー走行4回目では、2種類のタイヤにトライして、ミディアムタイヤの方が少しいいフィーリングだった。とにかく、今日はいい日になったと思う。ペースも悪くない。満足しているよ」

「(1列目にはドゥカティのジャック・ミラーがいるが)前にいられるように全力を尽くそう。でも、彼(ミラー)だけじゃない。1列目、2列目には速いライダーがいる。だから全力を尽くすよ。表彰台、優勝争いができるペースがある。でもそれを維持しないといけない。タイヤの摩耗についても問題ないけれどレースはとても長い」

「(予選日は風があったが)2回の走行でも、(風の影響でコース上の)感じが異なっていた。でも、一部のコーナーだ。僕としては、7コーナー、8コーナーですごく風の影響を受けた。でもこれはみんな同じだ。速く走るには少し問題かもしれないけれど、自分のラップタイムはすばらしい。でも、明日は風がないことを願っているよ」

■フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)/予選:2番手

2021年MotoGP第4戦スペインGP フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)

「とても忙しい日だったよ。午前中のフリー走行3回目では、2ラップのタイムがキャンセルされた。どちらも限界まで攻めていた。でも残念ながら、コースから少しだけ出てしまって、そのラップがキャンセルされ、Q1から予選に挑んだ。フリー走行4回目の前にそれを知らされたんだ」

「だからピットは少し混乱していた。タイヤも十分になかったしね。でも状況を乗り越えて、Q1はとても速く走れたし、Q2でも妥当な速さがあった。ともあれ、なんとかフロントロウを獲得した。フロントロウは僕たちにとって大事だ。今日はとても満足しているよ」

「Q1は“バトルフィールド”だ。つまり、打ちのめされるかもしれない場所なんだ。もしQ2に進出したいなら、本当に正確に走らないといけない。MotoGPのレベルは信じられないくらいに高い。1インチのずれも、集中力を0.1秒さえ失うこともできないんだ。難しいけれど、魅力的でもある。そうした場にいることはすばらしくもあったよ」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手

2021年MotoGP第4戦スペインGP ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「週末は少し異なることをしようとしているんだ。フリー走行1回目では、2回の走行しかしなかった。どちらの走行でも10周くらいしたと思う。ラップタイムが落ちたとき、そんなに悪くない。ペースに向けて取り組んで、ペースはどんどんよくなっていた」

「フリー走行3回目では、リヤタイヤにすでに13周走った(ミディアム)タイヤを履いて10周した。つまりレースタイヤのように23周したんだ。そこでのペースはよかった。そしてフリー走行4回目ではピットに留まることになった。バイクに問題があって、解決するのに少し時間がかかってしまったんだ」

「でも予選はうまくいった。何周か安定したラップタイムを出すことができた。フロントロウに戻ってこられてうれしいよ。特にこのへレスでは1列目、2列目が重要だ。序盤は混戦になるだろうからね」

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