来日できないオリックス・ディクソン 微妙な去就は…

ブランドン・ディクソン

オリックスのブランドン・ディクソン投手(36)の去就が微妙になっている。今季で来日9年目を迎えるディクソンは順調ならFA権を取得し、念願の日本人登録ができるはずだった。それが新型コロナウイルスの影響で家族のビザが発給されず、今も来日のメドが立っていない。フロント関係者は「本人だけなら来日できてもあくまで家族と一緒に来たいということ。今は救援陣が猫の手も借りたいほどだし、何とか来日できる状況になれば…。年齢的なことはあるけど、まだまだできるとの判断で契約をしている。ウチでFA権を取ってもらいたい」と祈る思いだ。

緊急事態宣言でさらに先行きが読めなくなり、このままなら退団の可能性も出てくるが、球団としては状況がどうなろうと関係を続けたい考えだ。「残留してできるだけ長くウチでプレーしてもらいたいけど、もし家族が来れなくて退団、引退の決断をしても駐米スカウトだってできる。ずっとこれからもオリックスでいてほしい」(フロント関係者)。

「コットン」の愛称で親しまれ、練習熱心な真面目な性格。ナックルカーブを武器に先発、救援とフル回転で活躍し、今季は先発再転向も期待されていた。長年の功労者だけに「移籍してヨソのチームでFAを取るようなことはなってほしくない」と言うが、果たして…。

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