【東京五輪】フランスメディアが悲観論を展開 中止するべき4つの理由とは

五輪開幕まで残り3か月を切ったが…

東京五輪の開幕まで残り3か月を切った中、フランス放送局「フランス・アンフォ」が大会を開催できない〝4つの理由〟を指摘している。

1つ目は日本の政治家による発言だ。自民党の二階俊博幹事長(82)は、先月15日にTBSのCS番組で「とても無理ならスパっとやめないといけない」「五輪で感染症を蔓延させたら、何のための五輪か分からない」などとコメント。これらを踏まえ「政治家は中止の可能性を除外していない」と報じた。

2つ目は健康上のリスクだ。新型コロナウイルスのワクチン接種が世界各地で進んでいるが、日本の接種率は約1%。「日本はG7の中でワクチン接種を始めたのが一番遅い。恩恵を受けたのは医療従事者だけだ」と皮肉った。

3つ目は日本国民の世論だ。日本人の約8割が再延期か中止を求めていると報道。さらに「主催者は、コロナのさらなる拡散を避けるために、外国人の観客を入れない判断をした」などと、厳しい現状を伝えた。

4つ目は経済的ダメージの大きさだ。「外国人の観客がいないことは、収益が大きく不足することを意味している。海外で販売されたチケットは払い戻しをするしかない。さらに、観光などのインバウンド効果も期待されていたが、これも当てはまらない」と商業五輪の弊害を訴えた。

本番まで残された期間はわずか。果たして日本側は課題を修正することができるのだろうか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社