自民党の今井絵理子参院議員(37)に再婚報道が持ち上がったのは3月のことだった。本来なら明るい話題なのだが、ネガティブに捉える人がいるのは相手が不倫疑惑の相手、〝ハシケン〟こと橋本健元神戸市議だからだ。
橋本氏は政務活動費を不正受給していたとして有罪判決を受けたり、議員辞職となったりと悪い方面でも話題に。妻とも離婚している。今井氏は「一線は越えていない」との迷言で不倫は否定していたが、略奪愛のイメージは女性層のウケが悪そうだ。
ところが、自民党は今井氏を重用している。しかも、選挙戦で応援弁士として投入しまくっているというのだから驚く。
4月25日投開票の国政選挙で今井氏は長野県や広島県に行っている。国政選挙だけでなく、同日投開票だった足利市長選挙にも顔を出しているほどだ。元タレントで党女性局長代理という肩書きを持っているとはいえ、多くないか。
「新型コロナウイルスの感染拡大も一因でしょう」と話すのは永田町関係者。「コロナ禍の選挙では従来のやり方通りとはいきません。例えば集会は密になるということで極力避けようという話になっています。それならどうするかというと街頭で訴えるしかないわけです」
地方の選挙では浮動票よりも組織票固めが重要視されるが、そのための集会がはばかられるとあっては街頭演説という空中戦に頼らざるを得ない。「そこで今井氏ですよ。近くに来たら一目見てみたいという人もいる。かといって現役のアイドルではないので密になるほど集めすぎもしない。コロナ禍では応援弁士として、具合がちょうどいいんですよね。次の衆院選でも全国に駆り出されるんじゃないですか」(前出の関係者)
コロナ禍の選挙戦だからこそ余計に重宝されるというわけだ。