「ATMに誘導、詐欺疑って」 相次ぐ還付金詐欺 青森県警が注意呼び掛け  

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2021年1~3月の特殊詐欺被害の傾向(青森県内)

 青森県内で特殊詐欺被害が増加している。今年1~3月の被害件数は14件と前年同期比で9件増え、被害総額も2457万円増の約2696万円。還付金詐欺の被害が目立っており、県警生活安全企画課は「手口も非常に巧妙。電話で『ATM(現金自動預払機)に行って』と誘導されたら、詐欺を疑ってほしい」と注意を促している。

 20年は1年間で1件だった還付金詐欺は1~3月で既に7件(50%)。被害に遭った年代は65歳以上が10人と最も多い。

 手口の特徴は、ATMに誘導し電話口で操作させる点だ。被害者がATMの前で振り込みに疑問を抱いても、「あなたではなく、○○銀行が振り込むために必要な手続きです」と信じ込ませ、「手続き番号の入力」と偽って金額を入力させる―という。

 高齢者の特殊詐欺被害防止の研究などをしている青森大の澁谷泰秀教授は、詐欺に遭いやすい人の特徴として、▽自分は詐欺に遭わない自信がある▽不満があっても相手に押し切られる▽自分だけ特別な優遇を受けるとうれしくなる―などを挙げた。

 「人は今まで起こっていないことに関して、これからも起こらないだろうと過小評価してしまう」とも指摘。「『詐欺は起きるもの』と考え、日頃から友人や家族との会話の話題に出すことで危機感を持ってほしい」と訴えた。【全文】