巨人・丸の“一発回答”に原監督ニンマリ「ファイティングスピリットに火がついたのか」

6回に、同点2号ソロを放った巨人・丸(左)

コロナ禍による離脱から復帰も、調子が上がらずスタメン落ちを予告されていた巨人・丸佳浩外野手(32)が、3日の広島戦(マツダ)で古巣相手に〝一発回答〟を出した。

1点を追う6回二死走者なしで丸は、鯉先発・森下のカーブを右中間スタンドへ同点の2号ソロ。第1打席でも中前打とマルチ安打の活躍を見せた。7回、打率5割超の絶好調・ウィーラーの勝ち越し4号ソロが飛び出し、巨人が3―2で連敗を2で止めた。

試合後、原監督は「非常に勝負強さが出てきましたね。今日は良かったと思いますね」と丸をほめると「皆さんの記事で少々、ファイティングスピリットに火がついたのか」とニヤリと笑った。

新型コロナ陽性で2週間入院し復帰した丸は、1日の中日戦(東京ドーム)で2打席連続三振に倒れると、3回で交代となった。2戦で6打数無安打4三振2併殺だった丸に2日、指揮官は「まぁ準備不足。(3日は)右投手(=森下)だから(スタメンで)出そうと思っているけど、具合によっては…」と4日以降のスタメン落ちまで示唆していた。

復調をアピールした丸に「どういう状況でもね、栄養にするということがアスリートは心掛けておくということでしょうね。そこがやっぱり強さですね」と指揮官は感心しきりだった。

丸は「一軍にいる以上は、そういうのは言い訳になるし、結果が全ての世界なので。そこは真摯に受け止めながら、現状できることをしっかりやっていくだけ」と前を向いた。

周囲の心配を自らのバットで払拭した丸が、ここから右肩上がりとなるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社