ENEOS、2戦連続Vに虎視眈々。 トラフィックやミスに悩まされた各チームのコメント【第2戦GT500富士予選】

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 14台が1秒以内、トップから予選Q2進出の8番手までわずかコンマ3秒と、これまで類を見ない僅差の戦いとなった予選Q1セッション。Q2では路面温度が想定以上に下がったことでウォームアップが難しくなり、ウォームアップ周回数の多さとセッション最後のアタックタイミングが重なってトラフィックが発生するなど満足にアタックできたチームが少なかったスーパーGT第2戦富士500kmの予選。予選後に聞くことができた各ドライバーの声を紹介する。

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●山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra )予選Q1トップタイム サクセスウエイト(SW)/40kg
「予選では決勝向きのタイヤを選んでいて、練習走行では履いていないタイヤでしたのでウォームアップの何周目にベストタイムが出るのかちょっとわからない状況で、予測してうまく行きました。クルマのセットアップも今日の走り出しからすごく良くて、その結果が出たかなと思います。乗っていたときの感触からトップタイムが出せそうな感じだったので、(トップタイムと聞いても)それほど驚きませんでした。」

「前回優勝して今回40kgのサクセスウエイト(旧称:ウエイトハンデ)がありますけど、GRスープラは富士が得意ですし、逆にこの第2戦でも結果を残しておかないとシーズンを考えると鈴鹿やSUGOは他メーカーが得意としているので、この富士で、とは思っていました。今のところは順調に進んでいますので、明日、もっと晴れて温かくなってくれれば『ありがとうございます!』という感じです。目標はもちろん優勝です」

●大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra )予選Q2 6番手 SW/40kg
「予選では40kgを積んでいますけど、正直、もうちょっと前に行きたかったです。それくらいよい手応えはありました。予選のタイヤを練習走行で乗っていなくて、ウォームアップもとりあえずヤマケンの周回数を真似してみました。もう1回できれは違う結果にはなったと思いますので、悔しいですね。アタック自体も1コーナーのブレーキングで責め切れなかったり、ヘアピン(アドバンコーナー)、第13コーナーでも、まとめきれませんでした。でも、明日の決勝に向けては前のクルマよりも優位に戦えると思っているので、タイヤ選択、クルマのセットアップも決勝向けなので」

(40kgのSWでここまで戦えることは予想していたのでしょうか?)
「他のブリヂストンのGRスープラ勢がSW0kgでしたら辛いですけど、他のGRスープラ勢との差で考えたら10数kgの差なので、10数kgなら頑張ればなんとか取り返せる差なので、そのなかでの優勝争いになるのかなとは考えていました。予選で前に行かれたのは悔しいですけど、この富士には2連勝を狙って来ています。この予選順位なら全然狙えると思っています。岡山みたいな防戦一方のレースではなく、追い上げるレースができるかなと思っています」

(明日は高校で同級生の手越祐也さんが国歌斉唱を行います)
「『歌いに行くから』と連絡のやりとりはしていて『俺も頑張らなきゃな』という話はしていました。このコロナ禍なので、明日、どこまで一緒になれるのかわかりませんけど、友達がサーキットに来てくれるというのは楽しみですよね。前回(2019年最終戦もてぎ)来てくれたときも、チャンピオンを獲れたレースでしたし、やっぱり親友が来てくれて、その国歌斉唱でレースができると思うと気持ちが入りますよね」

●石浦宏明(ZENT GRスープラ)予選Q1 5番手 SW/10kg
「朝のフリー走行ではクルマのフィーリングがよくなくて、セットアップを結構変えてもらって、予選ではクルマのフィーリングがすごくよくなりました。ウォームアップも予想よりも早く温まってアタックに行けそうだったので、ひとりだけ早めにアタックしてみたんですけど、その判断は微妙によくなくて、もう1周アタックに行ってタイムを出しました。ウォームアップでその2周目に合わせてアタックできればもうちょっといいタイムは出せたと思いますね」

「この富士でのテストの時からセットアップは変わっていますが、今年はエンジニアが変わっていろいろな方向性を試している段階ですので、今はいろいろな流れを追いかけています。その流れで、午前から午後に変えて良くなりました。去年から全然違う方向性のセットアップで、岡山では正直まだ手探りの状況でGRスープラ勢のなかでも下の方になってしまいましたけど、いい方向が見つかってきていますし、今はクルマの理解を深めている最中です。去年は富士500kmのレースは行われませんでしたけど、一昨年のレースは勝っていて相性がいいと思っていますので、明日の決勝も頑張ります」

●平川亮(KeePer TOM’S GRスープラ)予選Q1 4番手 SW/24kg
「まずまずの結果ですかね。正直、朝はクルマのセットアップが決まっていなくて、午後の予選に向けて結構考えていろいろ大きく変えてもらって、それもあってドライビングも多少合わなくて。テストの時とはコンディションが違っていて、今回は結構変えましたね。それで自分が合わせきれない部分がありましたけど、タイム差的にはトップとコンマ1秒ないくらいの差だったので、結果としては問題なかったと思います。Q1はタイムというよりも、この僅差のなかでQ2に行くことが大事ですので」

「Q2では(阪口)晴南は少し失敗したみたいですけど、攻め切れないで遅いよりはガンガン行きすぎて失敗してくれた方が全然、いいと思っています。明日の決勝を頑張ろうというモチベーションにもなりますので、全然問題ないです。このタイム差ですと、どこのチームが勝ってもおかしくない状況ですので、戦略含めてうまく戦ったチームが勝つのかなと思います」

●ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)予選Q2 7番手 SW/0kg
「ポジションはもうちょっと、正直トップ5に入りたかったです。Q1のタイムを見たらすごく僅差で(松田)次生もギリギリ8番手で突破してくれて、僕のアタックはタイヤの温まりもうまくできなかったのと、セクター2でうまくいかなくて、コカコーラ・コーナーとヘアピンで突っ込みすぎてミスがあって、逆にセクター3がすごく良かったのですけど、1分27秒2のタイムには驚きました。もっとタイムが遅いと思っていたので、うまくまとめられれば自分たちのポテンシャルとしては、1分26秒9~27秒0くらいのタイムは出せたと思います」

「クルマとタイヤ、そしてエンジンは、去年の4回の富士大会の時と比べると今回は明らかに進歩して良くなっている。明日の決勝は周りのみんなも速いけど3スティントあるので、いろいろ起こると思います。僕は500kmのレースでこれまで3回優勝したときの第3スティントのいいイメージがあるので、今回は久しぶりにアウトラップを走れるし、クルマのポテンシャル、グリップバランスにいい印象があるので、明日に向けてはすごくポジティブです」

●塚越広大(Astemo NSX-GT)予選Q1 11番手 SW/12kg
「午前のフリー走行を走ったときには、予選に向けてクルマを修正しないと厳しいなという感じがあったのですけど、そこからクルマの雰囲気がすごくよくなって、予選の時の感触はよくなりました」

「ただ、予選セッションに向けて気温が下がって、ウォームアップの差があるなかで、思ったよりも1周目のアタックで前のクルマに追いついてしまって、抜こうにも抜けず、間合いを調整したのですけど、残り時間もギリギリだったので2周目のアタックをすることができませんでした。これまでの経験からも、スペースを十分に空けてアタックに入ったいたはずですけど、思ったよりも全然、前との差が詰まってしまいました。ですので、正直、2周目のアタックができていればQ1は全然、突破できたと思いますので、残念な予選になってしまいました」

「クルマの手応えはトップの2台に比べれば足りないですが、Q2に行けるパフォーマンスは確実にあったと思います。決勝に向けてのクルマのバランスはいいと思うので、トヨタ陣営はなかなか簡単には抜けないと思いますが、しっかりと500kmを走って強いレースをしたいですね」