「F1最終年はファンと喜びを共有する」3年前とは意図が異なるタイトルスポンサー就任/ホンダ山本MDインタビュー

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 2021年シーズンのF1において、第17戦として開催が予定されている日本GP。今年はホンダがタイトルスポンサーに就任し、『ホンダ日本グランプリ』の名前で開催されることが決定した。2018年にもホンダはタイトルスポンサーを務めたが、ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターによれば、2018年と今年とではその意味合いが違うのだという。10月の日本GPに向け、山本MDは「少しでもいい形で日本に帰ってきて、鈴鹿でみなさんに我々のいい走りを見てもらいたい」と語った。

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──今年の日本GPのタイトルスポンサーに再び『ホンダ』がつきました。

山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):昨年日本GPが開催されなかったことも含めて、今年は少しでも多くのファンの方に喜びを広げようということで、ホンダとして決定したと聞いています。

──いつ頃から進められた話ですか。

山本MD:ホンダが2021年限りでF1活動を終了すると発表してから、ホンダとしてはラストイヤーとなる2021年はファンとともに多くの喜びを共有するように、ホンダもいろいろなことをやっていこうとしていて、そのひとつが今回の『ホンダ日本GP』です。少しでも多くの日本のみなさんにモータースポーツの頂点をより楽しんでいただければと思っています。

4月24日に鈴鹿サーキットで会見が行われ、『ホンダ日本グランプリ』のロゴも発表された

──ホンダは2018年にも日本GPのタイトルスポンサーになりました。2018年との違いはなんでしょうか?

山本MD:前回は鈴鹿での日本GP開催30回目、鈴鹿グランプリ30周年ということで、ホンダがスポンサーにつき、今回はホンダのF1ラストイヤー。まったく意味合いが違います。2018年の日本GPのスタートシーンはいまでも忘れられません。ホームストレート上に掲げられたたくさんのホンダの看板の下をF1マシンがスタートしていった光景は忘れられないですね。

──今年は日本人F1ドライバーとして角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)選手もレースに参加します。

山本MD:2018年にも我々は『ホンダ・ファンシート』を設けました。今回もそれと同じように、角田選手を応援するシートをモビリティランドさんが企画していると思いますが、すべては(新型コロナウイルスの)状況次第でしょう。

2021年F1第3戦ポルトガルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

──日本GPの可否は、オリンピック次第でしょうか?

山本MD:あくまで個人的な見解ですが、どのような条件であってもオリンピックが日本で今年開催され、さらに少しでもいい形で開催されることを願います。そうなれば、鈴鹿もいい形で開催されるきっかけになると思います。

──是非とも、開催したいですね。

山本MD:最も大切なことはファンのみなさまにとって、安心・安全に観戦できるかどうかです。ただ、国内のモータースポーツは(新型コロナウイルスの)状況を見ながら、制限を設けつつも観客を入れて開幕しました。F1の日本GPが開催される10月までは、まだ時間はあります。ホンダの最後の姿をみなさんにもお見せしたいので、より良い判断をしてくれることを心から望みます。

──できれば、タイトル争いをしている姿を鈴鹿で披露したいところですね。

山本MD:私たちにできることは、鈴鹿まで1戦1戦、頑張るだけ。そして、日本GPが開催されたとき、少しでもいい形で日本に帰ってきて、鈴鹿でみなさんに我々のいい走りを見てもらいたいです。良い便りを待っています。

2021年F1第3戦ポルトガルGP インタビューに応じるホンダF1山本雅史マネージングディレクター
2021年F1第3戦ポルトガルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第3戦ポルトガルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第3戦ポルトガルGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第3戦ポルトガルGP ホンダF1山本雅史マネージングディレクター