感染拡大続けば「医療体制が逼迫」 緊急会見で鹿児島県・塩田知事 新型コロナ

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新型コロナ感染予防の徹底を求める塩田康一知事=3日、鹿児島県庁

 鹿児島県内の新型コロナウイルス感染が、ゴールデンウイークに入り急拡大しているのを受け、塩田康一知事は3日、県民への緊急メッセージを発表した。4段階ある警戒基準は、現行の「ステージ2(感染者漸増)」を維持する考えを示す一方、「このままの状態が続けば、それほどの時間をおかずに医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が予想される」と述べ、感染防止対策の徹底を訴えた。
 
県内では4月29日以降、クラスター(感染者集団)の発生が計4例確認された。新規感染者は5月1日に過去最多の60人となり、2、3日もそれぞれ40人を超えた。

 塩田知事は会見で、最大確保病床(376床)の占有率が1日時点で、ステージ3の指標となる2割に達していないことなどを挙げ、「警戒基準はステージ2の段階にある」と説明。飲食店の営業時間は「現時点では制限する状況にはない」と時短要請を否定した。

 一方で、若い人でも重症化する傾向がある変異株の感染者急増に懸念を示し、「特に離島でのクラスター発生には危機感を持っている」と強調。マスク着用や3密回避といった基本的な感染予防対策をはじめ、接待を伴う飲食店でクラスターが相次いで発生したのを受け、深夜や長時間の会食を控えるよう求めた。

 東京五輪聖火リレーの交通整理に当たった奄美市と霧島市の職員計6人のコロナ感染が確認されたことには「大変残念だが、リレーの最中に感染したわけではない」とし、感染拡大の要因ではないとの見方を示した。