伊藤健太郎 復帰のカギ握るNHKと見捨てなかった「オンナたち」

復帰を目指す伊藤健太郎

昨年10月、道路交通法違反(引き逃げ)などの疑いで逮捕された俳優・伊藤健太郎(23)が3月に不起訴処分となり、芸能界復帰に注目が集まっている。

不起訴となったものの、事件の影響でCMやドラマ、舞台など仕事関連の損害賠償が求められ、一部では総額7億9000万円と報じられた。伊藤は週刊誌やテレビのインタビューに答え、贖罪の言葉と俳優復帰への思い、途方もない借金を地道に返済していくことを明かしている。

そんななか、追い風が吹いてきている。「NHKオンデマンド」で配信を見合わせていたNHKの土曜時代ドラマ「アシガール」が4月22日から配信を再開し、連続テレビ小説「スカーレット」も5月18日からの放送が決定したのだ。

「伊藤はこの2作品に出演していたが、昨年10月の逮捕(のちに不起訴)で、新規配信を停止されていた。過去作の配信とはいえ、朝ドラで伊藤が演じる姿を見られる意味は大きい。視聴者が伊藤の演技に触れ、俳優としての復帰を後押しする声が出てくるかもしれない」(テレビ局関係者)

“お堅い”NHKが先陣を切ったことで、他の民放各局でも過去作品で伊藤の姿を見る機会が増えそうだ。

加えて、周囲のバックアップもある。事件後、マスコミなどに伊藤の悪評を吹聴するのはほとんど男性で、交際中の女優・山本舞香ら関わった女性たちは誰も見捨てていない。

「山本は伊藤の悪口は言わないどころか、別れを勧める周囲にも『私が決めること』ときっぱり。昨年公開された伊藤の主演映画『十二単衣を着た悪魔』で、監督を務めた女優の黒木瞳も、俳優への復帰を目指す伊藤を励ましている」とは前出の映画製作スタッフ。

莫大な損害賠償金の返済もあるが、俳優復帰を願う人物がいることが伊藤を支えているようだ。

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