米海軍横須賀基地で空母から放射性廃棄物を移し替え 神奈川

原子力空母ロナルド・レーガン(右)から専用の運搬船(左)にクレーンで直接移される低レベル放射性廃棄物が入ったコンテナ(中央)=在日米海軍横須賀基地

 在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンのメンテナンス作業で生じた低レベル放射性廃棄物を専用の運搬船に移し替える作業が4日、同基地で行われた。運搬船は米国に戻り、廃棄物は最終処理される。

 メンテナンス作業で低レベルの放射能にさらされた雑巾、プラスチックシート、作業手袋などが入ったコンテナ4個が、クレーンで運搬船に直接移された。

 移し替え作業はレーガンの先代の原子力空母ジョージ・ワシントンが同基地に配備された翌年の2009年以降、2015年と昨年を除いて毎年実施されている。昨年は新型コロナウイルスの影響で行われなかった。

 市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は「人口密集する横須賀基地周辺の市民と基地従業員を放射能汚染にさらす危険を常態化させるもの」と抗議するコメントを出した。

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