空間、食、香りを五感で楽しむ。贅沢な大人旅を叶えてくれる 「京都悠洛ホテル Mギャラリー」

壮観な寺社仏閣、趣ある路地、粋な美食ーー。何度訪れても新たな魅力に出合える京都。いつもより大人にこの古都を楽しみたいときは、丁寧にホテルで過ごしてみるのもまたいいもの。“Inspired by Her“をコンセプトとする「京都悠洛ホテル Mギャラリー」ならエレガントな時間が約束されています。

日本初進出の仏発ラグジュアリープレミアムホテル

2019年にオープンした「京都悠洛ホテル Mギャラリー」は、仏アコーグループのプレミアムブランド“Mギャラリーコレクション”のひとつで、日本では初上陸。「悠洛(ゆら)」は鴨川の優雅な流れと、古都に流れる悠久の時間をイメージしたのだそう。

佇むのは地下鉄東西線・三条京阪駅2番出口から徒歩わずか1分、鴨川にかかる三条大橋の東端。閑静なエリアながらも祇園や八坂神社、河原町も徒歩圏内と京都観光に最適なロケーションです。

エントランスに足を踏み入れ、まず目に飛び込んでくるのが竹林の屋内庭園。地下1階に植えられた竹がガラス張りの天窓へとまっすぐ向かい、吹き抜けを凛とした趣に彩っています。

印象的なのがロビー全体を包み込む柔らかな香り。これは世界各国のMギャラリーで使われているシグネチャーアロマ。華やかな香りに身を委ねれば、甘美な高揚感が生まれることでしょう。

大正浪漫を彷彿させるレトロモダンな設え

土地に息づくストーリーを大切にするMギャラリー。京都が選ばれたのは、西洋文化が流れ込んだ大正時代においても独自の文化を残しつつ、和と洋の融合を成し得た地であるがゆえ。

“大正時代の華族の邸宅”をテーマとしたチェックインスペースには、主人のコレクションに見立てた伊万里焼やペルシャ絨毯などの調度品が飾られ、まるでタイムトラベルしたかのようなレトロモダンな雰囲気に満ちています。

Mギャラリー最大の特徴は“Inspired by Her“をキーワードに、女性サービスに特化していること。レセプションカウンターには京都産アロマエッセンシャルオイルや、日本画の顔料を使った「京都胡粉(ごふん)ネイル」が数種類ディスプレイされており、どちらも宿泊客は無料で利用可能。

さらに日替わりのフルーツデトックスウォーターを常時提供するなど、女性を意識したサービスがひしめきます。

隅々にまで日本の美意識と品格が感じられる客室

客室は全144室、部屋タイプはスイートを含めて5つ。すべての客室に西陣織のヘッドボードが取り入れられ、日本の美意識が感じられる内装に。

シモンズ製ベッドはマットレスの上に厚さ7㎝の羽毛入りトッパーが採用。包み込まれるようなふかふか感で、翌朝の目覚めは快適そのものでした。

今回宿泊した「京スイートルーム」はベッドルームに加え、リビングスペースも用意。伝統工芸を用いた家具やレトロモダンな照明が配され、そこはかとなく大正浪漫のエッセンスが漂います。

スイートルームには、ダブルシンクと広いバスタブが。メイクしやすいLEDライト付きのオリジナル女優ミラーや、フランスの高級スパブランド「サンクモンド」のアメニティなど、バスルームにも女性を意識した工夫が満載です。

筆者が気に入ったのがウォークインクローゼット。洗面スペース、廊下、バスルームの3方向からアクセスできる造りとなっていて、使い勝手抜群でした。

「京スイートルーム」の宿泊料金は1泊5万円〜。今月からは1か月100万円で利用できるというお得なプラン「Kyo Suite Home」も登場しています(1室2名まで・税サ込)。ステイケーションや長期滞在にも最適といえるでしょう。

風雅な客室でゆったり寛いだ後はフレンチレストラン「54TH STATION GRILL」でディナー。京都三条は江戸と京都を結ぶ東海道五十三次の終着点。54THには“終着点のその先にある宿場町”という意味が込められているのだそう。

柱にはアンティーク箪笥の取っ手があしらわれるなど、粋で遊び心溢れるデザインに。

竹林を望むダイニングで上質フレンチに舌鼓

ディナータイムには竹林がライトアップされ、昼間とはまた違ったポエティックなムードを演出。客席は屋内庭園を取り囲むように配されており、開放的な気分で過ごせるのも魅力です。

ディナーは京都産食材を中心に使用したフレンチを提供。今宵は前菜、スープ、メイン、デザートがセットとなったコース「グルマン」(7,500円・税サービス料込)をいただくことに。

前菜はサーモンセビーチェや帆立カルパッチョなど6種からセレクト可能です。「本日の厳選野菜サラダ」はオリーブオイルの粉とバジルオイルが野菜のみずみずしさを引き立てた一品。

スープはミネストローネなど3種から選べます。オーブンでじっくり焼き上げる「オニオンスープ グリュイエールグラタン」は玉ねぎとグリュイエールチーズが奏でる香ばしさ、濃厚さ、深みのハーモニーが秀逸。身体の隅々まで染み渡るおいしさです。

メインは魚料理2種、肉料理7種を用意。シグネチャーメニューでもある「ブイヤベース」はニンニク風味のマヨネーズ、ルイユソースが添えられて供されます。鯛やムール貝、海老の奥行きのある旨みが格別のグラデーションに。

デザートは3種から。見た目麗しい「Mギャラリースタイル餡蜜」はフレンチと和の趣がハイブリッドした逸品。桃のジュレは口の中で儚くとろけ、どこまでも幸せな余韻が続きます。

大人女子にふさわしいホテルバー

華やかなディナーに五感が刺激され、気分も最高潮。もう少し贅沢な時間を過ごしたく、「Lounge & Bar 1867」に立ち寄ってみることに。

1867とは大政奉還が行われた年。ホテルのコンセプト「タイムトラベル」を反映したクラシカルなデザインが印象的です。何かと敷居が高いイメージのバーですが、ここはホテル1階にあるので入りやすい雰囲気。ゆとりあるレイアウトで居心地もよく、“一人BARデビュー”にも最適な空間ですよ。

12種類あるオリジナルカクテルの中には「MAIKO−舞妓−」など、女性をモチーフとしたアイテムも。シグネチャーカクテル「Lady In Bloom」はマヌカハニーやココナッツオイルなど“女性の身体にうれしい素材”を使った一杯。穏やかな清涼感と甘みでディナーの後にピッタリな味わいです。

一日を幸せにしてくれる豊かな朝食

朝食はディナー会場と同じ「54TH STATION GRILL」にて。オープン以来朝食はブッフェで提供されていましたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から現在はセットメニューに。和食、洋食ともに用意されています。

洋スタイルではフルーツジュース、サラダ、ヨーグルト、卵料理、パン、紅茶orコーヒーがセットに。好みの具材をカスタマイズできるオムレツは、絶妙な火入れでふんわりとろとろ。一日の始まりを素敵に祝福してくれる、魅惑の朝食でした。

桜をおいしく愛でるアフタヌーンティー

チェックアウトは12時。ホテルステイを優雅に締めくくるべく、ラウンジ「1867」でアフタヌーンティーを楽しむことに。3、4月は春をテーマした「桜アフタヌーンティー」(4,000円・税サ込)を提供。三段ティースタンドには桜エビのキッシュなどのセイヴォリー4種と、桜を使用したミルフィーユやオペラなどのスイーツ5種が並びます。

ドリンクはドイツの老舗ブランド「ロンネフェルト」の紅茶やコーヒー、コーヒーモクテルなど20種以上からセレクト可能。高貴な空間で春色スイーツと気品漂う紅茶を楽しむひと時は格別そのもの。旅の余韻を美しく彩る、優美なティータイムとなりました。

大正浪漫、タイムトラベル、日本の美意識ーー。歴史や文化に込められたストーリーが宿るラグジュアリープレミアムホテルで、大人な非日常を体感してみてはいかがでしょうか。

京都悠洛ホテル Mギャラリー

住所:京都府京都市東山区大橋町84

電話:075-366-5800

アクセス:京阪電鉄本線「三条」駅徒歩2分/地下鉄東西線「三条京阪」駅徒歩2分

URL:https://kyotoyurahotel-mgallery.com/ja/

※5月11日(火)まで臨時休館

[All photos by Nao]

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