あの男が再び動き出した――。ツイッターやフェイスブックなどのSNSから〝出禁〟となったドナルド・トランプ前米大統領が新たに開発されたプラットフォームを通じて発信を再開したのだ。米FOXニュースなどが4日(日本時間5日)伝えた。
トランプ支持者向けの発信ツールとして作られたのは「フロム・ザ・デスク・オブ・ドナルド・J・トランプ」と名付けられたプラットフォーム。
同プラットフォームは同日、「沈黙とウソの時代、自由かつ安全に発言する場を提供する」とする30秒の動画を公開。「自由の光が点滅した」とのメッセージに続き、新たに誕生したプラットフォームを紹介した。
FOXニュースによると、このツールはトランプ氏の元選対委員長ブラッド・パースケール氏が率いる〝キャンペーン・ニュークリアス〟という「政治運動や政党を効果的に支援するデジタル戦略」を専門とするチームが開発したものだという。
このツールでは、これまでトランプ氏がツイッターやフェイスブックに発信してきたポストを復活させるとしているが、閲覧者がポストにコメントできる機能はないという。
これについて同プラットフォームに詳しい人物はFOXニュースに「これは一方通行の情報発信で、トランプ氏が支援者にメッセージを送るシステムになっている」と指摘。
利用者はメールアドレスなどを登録することで、トランプ氏が新しいメッセージを発信するたびに通知を受けることができるとしている。