デーブ・スペクター氏 日本の接種遅れに「国民に行き渡るまで政府は例外ない入国制限行うべき」

デーブ・スペクター氏

テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏が5日、ツイッターを更新。新型コロナウイルス対策で何かと矛盾の多い政府に〝正論の嵐〟を突きつけ、ワクチン接種の進まない日本の現状と水際対策の甘さに警鐘を鳴らした。

ツイッター上には「いま英米では、ワクチンのおかげで新型コロナ感染が収まりつつあります。わざわざ、接種が進んでいない日本に来る必要はなく、国民にワクチンが行き渡るまで、政府は例外ない入国制限を行うべき。五輪は、どうしてもやりたいなら接種が完了した後にすべき」と書き込んだ。7月下旬開幕の東京五輪開催にも〝不服〟を申し立てた格好だ。

デーブ氏が憂うのも無理はないだろう。日本のワクチン接種率は世界を見渡しても主要7か国(G7)だけでなく、経済協力開発機構(OECD)37か国のうち最下位に沈んでいる有様だ。英国の名門オックスフォード大学が明らかにした先月19日時点でのデータ発表によれば、人口100人あたりの接種回数を比較すると日本は国軍が一般市民の弾圧を続けているミャンマーよりも低いという。

日本の〝緩い〟入国規制に疑問符を投げかける声も後を絶たない。現在、日本に入国できるのは日本国籍を持つ帰国者か在留資格のある一部の外国人のみに限定。入国翌日から2週間の自主隔離が求められている。だが、それでもインドで広がる変異株は実際すでに日本に流入しており、国内では「政府の水際対策は甘過ぎる」と批判が殺到しているのが紛れもない現状だ。

デーブ氏はこの日のツイートも最後に「正論ですみません。セイロンはスリランカ」としたため、いつものダジャレで締めていた。

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