箱根の「お試し居住」いかが? テレワークにも対応 6~11月、参加者募集

先輩移住者との交流会の様子=昨年8月、箱根町仙石原(同町提供)

 神奈川県箱根町への移住を後押ししようと、町と同町の移住推進グループ「Hakone Stayle(ハコネステイル)」は、6月から11月にかけて実施する「箱根トライアルステイ」の参加者を募集している。滞在期間は2週間で定員10組。第1~5期は5月20日まで、第6~10期は8月15日まで受け付ける。

 トライアルステイは、実際に生活することで町での暮らしをイメージしてもらう取り組みで、町への移住や2拠点居住を検討している人が対象。古民家を改修した同町仙石原の「cotoha」を住居として利用する。対面式キッチンやウッドデッキ、子どもが遊べる畳の和室があり、コワーキングスペースはインターネット環境完備のためテレワークにも対応している。

 滞在中は同グループのメンバーとの交流会も開かれ、先輩移住者からアドバイスが受けられる。希望に応じ、地元の不動産店も紹介する。新型コロナウイルス感染防止のため、利用は家族に限定する。

 町によると、トライアルステイは2016年に始まり、今年で6回目。70組以上の参加申し込みがあった20年には、参加した3組が横浜市内や都内から初めて移住を決め、鎌倉市在住の家族は、町内の住宅を2拠点目として購入したという。

 町企画課は「交流を通じて箱根の魅力が伝わった。テレワークの浸透など、社会の変化による影響も大きい」と分析。ハコネステイル代表の鈴木清隆さん(52)は「最近の移住者の意見を反映し、より効果的に移住をサポートしていきたい」と話している。

 参加費用は手数料など計3万円で、うち保証料1万円は退去時に返却される。応募者多数の場合は選考・抽選する。問い合わせは、町企画課電話0460(85)9560。

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