大型連休は終盤。新型コロナウイルス感染拡大の懸念で県境をまたぐ移動の自粛などが呼び掛けられる中、糸魚川市内の観光施設などには４日、近隣地域や県内、隣県から多くの人が訪れていた。
約３５００株のツツジが裏山の斜面を覆う同市一の宮２の個人庭園「月華山かねこつつじ園」（金子稔園主）で４日、純白のヒラドツツジの基準木が開花した。気温の上昇で見る見るうちに白みを増した。早咲きのオオムラサキと新緑が彩りを添えている。麓から山頂へ咲き進み、山全体は８、９日ごろに見頃を迎えそう。
同園は〝つつじ山〟の愛称で知られ、糸魚川を代表する花の名所。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で休園。今年は感染防止対策を講じ、２日に開園した。会期は１６日まで。
晴天に恵まれた４日は正午までに約３０人が訪れ、ボランティアスタッフが接客した。金子園主（６７）は「２年ぶりの開園で、新鮮な気持ち。昨年もたくさんの問い合わせを頂き、今年は頑張ろうという思いだった。ルールを守って見ていただければ、安心と思う」と話した。
８日は午前１１時からオカリナ愛好会のコンサート、午後１時３０分から山ひろしさんのギター弾き語りコンサートが行われる。雨天の場合は９日順延。
◇１６日までバス
糸魚川定期観光バス「翡翠（ひすい）散歩～新緑と日本海～」が１６日まで、土・日・祝日に運行されている。ジオパーク観光ガイドが案内する。
午前１０時４０分に糸魚川駅を出発、フォッサマグナミュージアム、月華山かねこつつじ園、翡翠園（昼食）、高浪の池、小滝川ヒスイ峡、フォッサマグナパーク、ヒスイ海岸を巡り、午後４時４０分に糸魚川駅へ到着する。
４日は４人が乗車。夫婦２人で参加した上越市の男性（７９）は「良い企画。糸魚川は見どころが多い」と話した。
前日までに申し込む。問い合わせは糸魚川バス（電０２５・５５２・０１８０）へ。
