サポーター暴動で試合延期のマンU 新日程は「殺人的スケジュール」

ピッチに流れ込んだマンUサポーター(ロイター)

イングランド・プレミアリーグ(PL)は5日(日本時間6日)、サポーターの暴動で延期になっていたマンチェスター・ユナイテッドとリバプールの試合を13日午後8時15分(同14日4時15分)から行うと発表した。

同戦は2日に行われる予定だったが、欧州スーパーリーグ(ESL)への参加に同意したマンUオーナーのグレーザー一族に対し、猛反発したサポーターが警備を突破して本拠地オールド・トラフォードに乱入。警察の指示を受け、選手や関係者の安全を確保できないと判断したクラブ側が試合の延期を決めていた。

ただ、過密日程をこなしてきたマンUが新たな試合を組み込むことは厳しいと見られ、一時はリバプールの〝不戦勝〟の可能性まで指摘されていた。それでもリーグ側は無理やり試合を組み込んだ。その結果、以下のような殺人的スケジュールが出来上がった。

6日 欧州リーグ(EL)準決勝ローマ戦

9日 PLアストンビラ戦

11日 PLレスター戦

13日 PLリバプール戦

18日 PLフラム戦

ELローマ戦からリバプール戦まで8日間で4試合。うち2試合は中1日というリーグ規定ギリギリの間隔で開催される。その後のフラム戦も中4日。23日の最終節は動かせないため、これしかない日程となった。

現地では選手たちのコンディションを心配する声以外に「またサポーターの暴動で試合ができなくなったら、今度こそ不戦敗になる」といった予測も飛び交っている。マンUサポーターのESLショックとグレーザー一族へのアレルギーは簡単に消えそうにないだけに、今後も無風で終わりそうな気配はない。

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