東京のかわいいお守り9選!アニメ関連から入手困難なものまで

神社のお守りの特徴

日本の多くの神社では、「初穂料」と呼ばれる料金を払うことで、お守りを授与してもらえます。これは神道の儀式を通して力を込めたもので、厄除けや招福といった効果があると考えられています。

神社のお守りは、神様からご神徳を授けて頂くものと考えられており、そのため、お守りを頂く場所は「販売所」ではなく「授与所」と呼ばれます。

お守りには、デザイン性豊かで、旅のおみやげにしたくなるものも少なくありません。今回の記事では東京で人気の神社のお守りを9つ紹介します。

1.東京大神宮の「鈴蘭守」

東京大神宮は、日本で初めて神前結婚式(※1)が行われた場所。有名な縁結びの神社として、良縁を求める人が後を絶ちません。

明治時代伊勢神宮を拝む遥拝殿として東京の有楽町に「日比谷大神宮」という神社が建てられました。これが1923年の関東大震災によって焼け落ち、飯田橋の辺りに建て替えられたのが、現在の東京大神宮となります。

東京大神宮には、縁結びに関する多くのお守りがあります。中でも人気なのが「鈴蘭ビーズ守」。鈴蘭の花ことば「幸福が訪れる」がコンセプトで、鈴蘭の花をビーズであしらったデザインが優雅な雰囲気を漂わせています。

もうひとつのオススメは「縁結び鈴蘭守」。純白の鈴蘭の花が咲いている様子を再現していているのが、かわいらしいですね。

2.阿佐ヶ谷神明宮の「神むすび」

日本神話の英雄・ヤマトタケルは、東方へ出兵した帰り、阿佐ヶ谷で休憩したと言われています。その後、ヤマトタケルを慕う村人がこの地に社を設けたことが、阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)創建のきっかけとなりました。

12世紀、地元の有力者が伊勢神宮を参拝した折、神の霊示を受けてそこの霊石を持ち帰って神明宮に安置したと言われています。その霊石は、今日でも本殿の奥に安置されています。

こうした阿佐ヶ谷神明宮で人気のお守りが、ブレスレッド型の「神むすび」。神様と縁を結び、運気を向上させるお守りです。細かい編み込みと、優雅で多彩な色が特徴で、ブレスレットのほか、携帯電話のストラップやカバンのアクセサリーにできます。

たくさんの種類があり、思わず目移りしてしまいそうですね。

季節やお祭り時の限定のものもあります。写真左は3月の桜の季節に販売される「夜桜神むすび」です。

3.日枝神社の「まさる守」

日本の政治の中心地・永田町にある日枝(ひえ)神社は、明治元年に天皇が人々の平安を願い参拝した、10の神社(東京十社)のひとつ。江戸時代以降、江戸城(明治時代からは皇居)を守ってきたため、「皇城の鎮(しずめ)」とも呼ばれています。

社殿の前にはの夫婦のサルの像が置かれており、多くの人が夫婦円満、子孫繁栄、安産、商売繁盛を祈っていきます。

サルは日本語で「縁」と同じ読み方もするため、日枝神社では、さまざまな縁結びのお守りがあります。サルが矢を抱えている「子授守」は赤ちゃんとの良縁を結ぶということで、子授け効果があると言われています。

また、猿は日本語で「勝る」「魔が去る」にも音が近いことから、勝負事に効果があると言われる「まさる守」もあります。これは、サルの顔の形をしたお守りです。

4.乃木神社の「ひめ守」

港区にある乃木神社は、明治時代に活躍した乃木希典(のぎ まれすけ)将軍を祀っています。

乃木将軍は明治天皇の崩御後、静子夫人とともに殉死しました。その忠誠心は人々を感動させ、後に乃木夫妻を祀る乃木神社が創建されました。

乃木将軍は文武両道を具えた人だったので、乃木神社は「勝負運」「学業成就」などのご利益があります。また将軍は夫人と仲がよかったことから「夫婦和合」の神として「縁結び」「恋愛成就」などの願いについても霊験あらたかだと言われています。

こうした乃木神社のかわいいお守りといえば「ひめ守」。錦の袋には、紙とお札が入っています。紙に自分の願いを書いて、お札と一緒に錦の袋に戻し、身に着けましょう。願いが叶ったら、紙とお札は感謝の心を込めて神社に返納します。

返納後も、錦の袋は小物入れとしても使えます。見た目がかわいいだけではなく、とても実用的なんです!

5.赤坂氷川神社の「花福鈴」

流行の先進地・六本木の中に静かにたたずむ赤坂氷川神社。創建は1000年以上前で、現在の社殿は江戸時代に建てられました。1923年の関東大震災や第二次世界大戦での被害を奇跡的に免れ、現在は東京都の重要文化財に指定されています。

赤坂氷川神社は日本神話の英雄・スサノオノミコトとその妻・クシイナダヒメノミコト、「縁結びの神」と呼ばれるオオクニヌシノミコトという3神を祀っており、古来から縁結びに霊験あらたかな神社とされています。

花福鈴(はなふくすず)」は、焼き物の鈴に日本の花が描かれています。月ごとに描かれる花は異なるので、四季の移り変わりを感じられます。鈴の音を聴いていると、幸せが呼び鈴を鳴らしているような気分になりそうです。

やかんの形をした「やかん鈴」は、「幸福を沸かす、幸福を注ぐ」という意味が込められています。これは、幸福は自らの努力によって掴み、他人と分かち合うべきという教えを表すお守り。花福鈴と組み合わせると、縁結びの効果がより高まるそうです!

また、赤坂氷川神社には、地震や空襲でも倒れなかった樹齢400年以上の大イチョウがあります。そのご加護を頂く「いちょう守」は、身に付けていると大イチョウに守られているような気分になりそう。

6.ハトがシンボルの鳩森八幡神社

千駄ヶ谷にある鳩森八幡(はとのもりはちまん)神社。境内には、富士山を模して作られた小山「富士塚」があり、東京都の有形民俗文化財に指定されています。

神社の名前から分かるように、鳩森八幡神社のシンボルはハトです。おみくじ掛けには、ハト形のおみくじが一列に並んで結び付けられており、とてもかわいいですよ。

鳩森八幡神社の「花まもり」と「縁むすび勾玉まもり」は造詣が細やかで、コンパクトなつくりなので、携帯電話やバッグのアクセサリーにぴったりです。

7.気象神社の「てるてる守」

JR高円寺駅南口から徒歩5分ほどで行ける高円寺氷川神社。その中には、日本で唯一の気象に関する神社「気象神社」があります。

御祭神は、日本神話において、岩の中に隠れた太陽神・アマテラスオオミカミを外の世界に戻したとされるヤゴコロオモイカネノミコト。智慧の神であり、晴れ、曇り、雨など8つの天気を司っています。

最近では、2019年に大ヒットしたアニメ映画『天気の子』の影響で、多くのアニメファンが聖地巡礼に訪れます。

人気なのは、写真左の「晴守り」。筆者も身に着けていますが、10回お出かけしたうち雨が降ったのは1日だけ、曇りも1日だけだったので、このお守りのすごさを身に染みて感じました。このほか、晴れを祈願する時に吊るす「てるてる坊主」の形をした「てるてる守」もあります。

これらのお守りは、晴天だけでなく、人生の暗雲を取り払うよう願うこともできます。

8.浅草神社の「巫水引守」

数あるお守りの中でも、頂くのが特に難しいのが、浅草寺の隣にある浅草神社の「巫(かんなぎ)水引守」。これは日本の伝統工芸「水引」(※2)を使って作られたもので、人と人、心と心を良縁で繋ぐことを願うものです。

毎月100個限定で、その月の1日朝9:00から配布されます。ひとり限定1個です。ユニークなのは、4月はサクラ、7月はハス、11月はカエデと毎月デザインが異なることです。

筆者もある月の1日 (月曜)の 9:00ごろに伺ったのですが、すでに20人以上が並んでいました。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

9.渋谷御守

最後に紹介する「渋谷御守」は、少し変わったお守りです。これは、渋谷区観光協会と東京宝くじサービス株式会社が作ったもので、正面に渋谷スクランブル交差点、裏に忠犬ハチ公の刺繍が描かれています。

渋谷のスクランブル交差点は、毎日50万人もの人が行き交うにも関わらず、人身事故が起きていません。そのため、「さまざまな災難にぶつからない」という祈念を込めて、制作されたということです。

なお、授与しているのは、神社でもお寺でもなく、スクランブル交差点の近く宝くじ売り場など。中には10億円の当たりを出したスポットもあるので、クジ運がよくなりそうですね。

販売地点
渋谷駅ハチ公広場宝くじ売り場(MAP)
井の頭線渋谷駅入口前宝くじ売り場(MAP)
宝くじ売り場渋谷駅井の頭口店(MAP)
渋谷駅井の頭西口宝くじ売り場(MAP

次回の東京旅行でチェックを!

今回紹介したお守りは、縁結びや厄除けに効力があるだけでなく、アクセサリーとして身に付けられるものも多くて、とても実用的です。

次回東京に来たら、かわいい神社のお守りをぜひチェックしてみてくださいね!

MATCHAの最新情報は、FacebookTwitterInstagramもチェックを!

© 株式会社MATCHA