【高校野球】常総学院の1年生右腕が“優勝投手” 2枚看板と一緒に「甲子園に行きたい」

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3番手で登板した常総学院・中林永遠【写真:川村虎大】

9回に登板、2失点も「内容は悪くない」と島田監督

茨城県春季大会決勝が6日、J:COMスタジアム土浦で行われ、今年の選抜高校野球大会に出場した常総学院が常磐大高に18-6で大勝。9回には1年生右腕・中林永遠投手が登板し、連打で2点を失うも後続を断ち、“優勝投手”になった。

常総学院は14安打18得点と打線が爆発したが、先発した秋本璃空投手(3年)は2回に4点を失うなど、不安定な投球。2枚看板の大川慈英投手(3年)も前日の水城戦で152球を投げ、疲労があった。

そんな中、2人の後輩投手がチームを支えた。5回途中から登板した2年生・石川大翔投手が4イニングを2安打無失点の好投。最終回にはこの春入学した中林が登板した。2本の二塁打を浴びて2点を失うも、最後の打者を三振に仕留め、試合を締めた。

島田直也監督の中林への評価は高い。「打たれていたけど内容は悪くない。無駄な四球もなくストライクで勝負できている」。1年生投手で唯一のベンチ入り。入学から練習試合はBチームだったが、好投を続けて背番号16を勝ち取った。

小学生の頃、甲子園で活躍する常総学院に憧れを持った。浦和リトルシニアでは2年時の2019年に日本選手権で全国制覇。着実に力をつけ、憧れの学校から声がかかる選手に成長した。昨年秋は秋本、大川の投球をテレビ観戦し、2人を目指すようになった。

「テレビで見ていた先輩と一緒に戦うことができて光栄です。ベンチに入れてもらってから秋本さんや大川さんから試合前の入り方や疲労の軽減などたくさん教えてもらいました」と感謝を口にする。9回の登板前に大川から「思い切って行ってこい」と声もかけられたことも明かした。

今大会の登板は8点差が開いた2回戦の境戦と、決勝戦の2試合。「僅差を任される選手になりたい」と口にした1年生右腕は背番号を着けての甲子園を目指す。「大川さん、秋本さんと一緒にメンバーとして甲子園に行きたい。そして、常総学院のエースとして2人のような投球ができるようになりたいです」と力を込めた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)