荒磯親方が初めての土俵入りで感じた「綱の重さ」

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東海ラジオ『荒磯親方 横綱人生道』(月19:00~19:15)は、第72代横綱・元稀勢の里の荒磯親方が、相撲道で培った人生観、さらに幅広く、横綱の人生道を大いに語る番組。5月3日の放送の前半では、横綱の綱、そして土俵入りについて話した。

横綱の綱を打つ(つくる)ときには、7人ほどの力士が、力と呼吸を合わせて行う。全員の呼吸がうまく合わないといけない。その時点で、力士たちの気持ちが込められている。荒磯親方が、出来上がった綱を締めて、初めて臨んだのは、明治神宮での土俵入り。

親方は、綱を締めたとき「体が、ふわっと熱くなって(普段は出したことがほとんどない)鼻血を出してしまった。それぐらい体が熱くなった。何かわからない感情だったが」と振り返った。

「横綱土俵入りは、精神力も体力も使う。相撲を1番取ったのと同じぐらい消耗する。本場所では、横綱は1日2番取る感じになる」と実感を込めて語った。

横綱の綱は「大麻草でできている」とのこと。親方は「横綱にならないと、麻との付き合いはない。横綱に上がって初めて、麻のすばらしさに気づく。横綱を目標に頑張ってきて、締めたときに、違うものが見えてくる。この感覚を、今後、上がってくる力士に伝えたい」と話した。

そして、5月9日に開幕する5月場所の注目点、見どころについては「先場所優勝して大関に復帰した照ノ富士中心で行くんじゃないか。自分も力士だったが、その立場から言うと、ちょっと(この復活劇は)考えられない。言葉に表せないような素晴らしさ。くさらないで、心折れないで、そして、やめないでよかったなあと本当に思う」と称えた。

荒磯親方 横綱人生道

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜 19時00分~19時15分

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